こんな人に500Hzゲーミングモニターはおすすめです。
500Hzは「画面を1秒に500回」書き換えます。非常になめらかで残像も発生しません。
CS2・VALORANT・OW2・フォートナイトなどの高リフレッシュレートが出せる軽いFPSで、敵の輪郭を少しでもクッキリ見たい人に向いています。反対にゲーム機中心の人や映画のような映像美を優先したい人は無理して選ぶ必要はありません。
この記事では最高峰のスペックである500Hzのリフレッシュレートを搭載した最新のゲーミングモニターを4つ紹介します。
500Hzゲーミングモニター一覧
| モデル | パネル | 最大リフレッシュレート | 黒挿入機能 | 黒挿入とVRR同時利用 |
|---|---|---|---|---|
Dell AW2524HF![]() | IPS | 500Hz(OC) | なし | 〇 |
BenQ ZOWIE XL2586X![]() | TN | 540Hz | DyAc 2 | ×(排他) |
ASUS ROG Swift Pro PG248QP![]() | TN | 540Hz(OC) | ULMB 2 | ×(基本不可) |
JAPANNEXT X-500![]() | IPS | 500Hz | なし | 〇 |
接続端子ごとの最大リフレッシュレート
| モデル | DisplayPort | HDMI | USB-C |
|---|---|---|---|
Dell AW2524HF![]() | 480/500(OC) | 255 | ― |
BenQ ZOWIE XL2586X![]() | 540 | 540 | ― |
ASUS ROG Swift Pro PG248QP![]() | 540(OC) | ― | ― |
JAPANNEXT X-500![]() | 500 | 255 | 500(65W) |
Dell AW2524HF
総合的なスペックが高い。FPS以外も楽しみたい人におすすめ。
| 画面サイズ | 24.5インチ |
| 解像度 | FullHD(1920×1080) |
| パネルの種類 | IPS |
| リフレッシュレート | 500Hz |
| 応答速度 | 0.5ms (GTG Min)、1ms (GTG) (最速モード) |
| 入力端子 | DisplayPort 1.4 x 2 (HDCP 1.4) HDMI (HDCP 1.4)×1 |
| スタンド機能 | 高さ・チルト・ピボット・スイベル調節機能 |
| USBハブ機能 | 有り 4ポート(USB3.2第1世代) |
| スピーカー | なし |
| VESAマウント | 有り 100x100mm |
500Hzゲーミングモニターで1番おすすめなのがこのゲーミングモニターです。
IPSパネル採用で信頼性のあるゲーミングモニターメーカーから発売されているのはDellのこの機種ぐらいです。
スペックは申し分なく、スタンド機能完備とUSBハブ4ポートで使い勝手も抜群です。
IPSパネルのため色の再現度も高く、それでいて500Hzの滑らかさで表現される映像は今まで見たことのない臨場感でゲームの世界に没入することができるでしょう。
ゲームスピードの速いゲームも500HzならばIPSの映像の綺麗さで楽しめます。
BenQ ZOWIE XL2586X(540Hz)
勝ちを最優先する人におすすめ
| 画面サイズ | 24.1インチ |
| 解像度 | FullHD(1920×1080) |
| パネルの種類 | TN |
| リフレッシュレート | 540Hz |
| 応答速度 | 不明(残像の心配は不要) |
| 入力端子 | DisplayPort 1.4×1 HDMI 2.1×3 |
| スタンド機能 | 高さ・チルト・スイベル調節機能 |
| USBハブ機能 | なし |
| スピーカー | なし |
| VESAマウント | 有り 100x100mm |
最高峰のFPS・TPS用ゲーミングモニターが欲しい人はこの機種がおすすめです。
動きの速いシューティングゲームはできる限りフレームレートを速くし、残像を低減し、敵を正確に捉えゲームの状況を正確に把握することが肝心です。
その目的のために最大限できることはこのゲーミングモニターを導入することでしょう。
応答速度の詳細は明かされていませんが、リフレッシュレートを高くすれば自ずと残像は消えるので(この辺は以下の記事を参照してください)心配いらないでしょう。また、DyAc2によるほぼ完全な残像除去もあります。
FPS・TPS等のシューティングゲームでモニター性能に一切の妥協をしたくない方は迷わず選択すべきゲーミングモニターです。
ASUS ROG Swift Pro PG248QP
遅延計測ツール(Reflex Analyzer)や黒挿入(ULMB2)、USBハブ搭載で使い勝手◎
| 画面サイズ | 24.1インチ |
| 解像度 | FullHD(1920×1080) |
| パネルの種類 | TN |
| リフレッシュレート | 540Hz |
| 応答速度 | 0.2ms(GTG) |
| 入力端子 | DisplayPort 1.4×1 HDMI 2.0×2 |
| スタンド機能 | 高さ・チルト・スイベル調節機能 |
| USBハブ機能 | 有り 2ポート(USB3.2第1世代) |
| スピーカー | なし |
| VESAマウント | 有り 100x100mm |
もう少し手頃な価格でFPS・TPS用の最高スペックゲーミングモニターが欲しい人はこの機種がおすすめです。
性能面では一つ前に紹介した「BenQ ZOWIE XL2586X」と同等です。
違いは残像低減のための黒挿入機能であるULMB2ですが、最高峰の黒挿入機能である「DyAc2」と比較しても劣るものではなく、残像低減に関して信頼性のおける性能を保持しています。
USBハブ機能は便利で2ポートあればキーボードやパッド(ゲームのコントローラー)、マウスなどのケーブルをPC本体まで伸ばさなくても良くなりコード類のゴチャゴチャやコードの引っ張られ感を解消することができます。
「BenQ ZOWIE XL2586X」の価格には届かないけど、最高峰のスペックでゲームスピードの速いゲームを妥協なくプレイしたいという人におすすめのゲーミングモニターです。
JAPANNEXT X-500(JN-IPS24X500FR-H-C6)
USB-C端子搭載で多用途に使えるコスパの良い500Hzゲーミングモニター
| 画面サイズ | 24.5インチ |
| 解像度 | FullHD(1920×1080) |
| パネルの種類 | IPS |
| リフレッシュレート | 500Hz |
| 応答速度 | 3ms(GTG)/ 1ms(MPRT) |
| 入力端子 | DisplayPort 1.4×1 (500Hzまで) HDMI 2.1×2(255Hzまで) USB-C 3.1(500Hzまで) |
| スタンド機能 | 高さ・チルト・ピボット・スイベル調節機能 |
| USBハブ機能 | 有り 2ポート |
| スピーカー | 2W×2 |
| VESAマウント | 有り 100x100mm |
500Hzゲーミングモニターの中では最廉価なモデルです。
IPSパネル採用の500Hzゲーミングモニターであれば、基本的には最初に紹介した「Dell AW2524HF」がおすすめです。
ただ、この機種にも良い部分があって、この記事で紹介しているゲーミングモニターの中では唯一USB-Cでの映像入力に対応している点です。ここにどれだけの価値を見出すかは人によりけりだとは思いますが。
入力ポートの数はUSB-Cを入れて4つあるので一度につないでおけるPCやゲーム機等のデバイスが多いのも取り回しがしやすくてグッドポイントです。
応答速度の性能が若干心もとない気もしますが、リフレッシュレートを高くすればそれだけ残像が減るので500Hzゲーミングモニターに関してはあまり応答速度について心配する必要は無いです。
スピーカーが標準搭載なのもちょっと便利なポイントですね。
総じて若干スペックに疑問を感じるところもありますが、500Hzゲーミングモニターをより安く手に入れたいと思う人にはおすすめのゲーミングモニターです。
500Hzゲーミングモニターを買う前に知っておきたいこと
つなぎ方はDisplayPort(DP)が基本
同じモニターでも、HDMIだと出せる最大リフレッシュレートが下がる機種があります。例:AW2524HFはDPで500Hz(OC)/HDMIは255Hzまで。迷ったらDisplayPortで接続すると覚えておけばOKです。
「黒挿入」か「VRR」か、優先を決めておく
黒挿入(BenQのDyAc 2/NVIDIAのULMB 2)は残像を減らす機能、VRRは画面のズレやカクつきをなめらかに整える機能です。
この2つの機能は多くの機種で同時には使えません(ZOWIEはDyAc 2とVRRが排他、ULMB 2も基本は固定リフレッシュレート運用)。
設定で“500Hz”を選択する
Windowsとグラボ(NVIDIA/AMD)の設定で、手動で500Hzにする必要があります。見落としやすいので、忘れないようにしましょう。
よくある質問や疑問(FAQ)
初心者向け
- Qそもそも500Hzって何ですか?
- A
モニターが1秒間に画面を500回書き換えることを意味します。数字が大きいほど動きがなめらかになり、速い動きの中でも映像内の敵や物体がハッキリ見えるようになります。
- Q普通のモニターとどう違うんですか?
- A
一般的なモニターは60Hz。ゲーミングモニターでも144Hzや240Hzが主流です。500Hzはそのさらに上で、競技向けに残像を減らし視認性を高めるものです。
- QPS5やXboxでも500Hzの恩恵はありますか?
- A
いいえ。PS5やXboxは最大120Hzまでなので、500Hzの力を発揮できません。PCゲーマー専用と考えてください。
- Q高いHzだと目が疲れやすくなりませんか?
- A
基本的には高リフレッシュレート=目が疲れにくい傾向があります(残像が減るため)。ただし「黒挿入」を使うと画面が暗くなり、人によっては疲れやすくなることがあります。
中級者向け
- Q240Hzから500Hzにして違いは分かりますか?
- A
違いはあります。ただし「ヌルヌル感が2倍になる」わけではなく、敵の輪郭が少しクッキリ見える程度。FPSや格ゲーなど、一瞬の判断が勝敗を分ける人ほど価値があります。
- Q応答速度(1msとか0.5ms)って何?
- A
「画素の色が切り替わる速さ」です。残像の本当の原因は「目に映像が残る時間(MPRT)」なので、Hzを上げる/黒挿入を使うほうが体感に効きます。
- QUSB-Cで500Hzって本当に出せるんですか?
- A
はい、機種によっては出せます。たとえばJAPANNEXT X-500はUSB-Cで500Hz出力+65W給電に対応しています。ノートPC勢には非常に便利です。
上級者向け
- Qゲーム側で500fps出ないと意味ないですか?
- A
いいえ、意味はあります。
ゲーム側が400fpsでも500Hzモニターのほうが1フレームの表示時間が短い=残像が減るため、視認性にメリットがあります。ただし最大限の効果を得るにはフレームをできるだけ上げることが理想です。
- Q500Hzはどんなタイトルに向いていますか?
- A
軽量で高フレームが出やすいFPS/TPSが向いているタイトルの代表格です。CS2、VALORANT、OW2、フォートナイトなど。逆にRPGやMMO、シネマ系タイトルは映像美重視なので240Hzあれば十分です。
- Q競技シーンで実際に500Hzは使われていますか?
- A
はい、特にCS2やVALORANTの大会シーンで採用例が出ています。BenQ ZOWIEやASUSのモデルがよく使われます。
- QHDRや広色域と両立できますか?
- A
基本的に「超高速リフレッシュレート+映像美」の両立は難しいです。500Hz機は多くがフルHD専用で、映像美より速さ優先の設計です。映像美を求めるならOLEDやWQHD/4Kモデルを選んだ方が満足できます。
- Q将来性はありますか?
- A
はい。今後も精力的にFPS/TPSをプレイするなら持っておいて損はありません。今後より高いリフレッシュレートのゲーミングモニターが登場する可能性はありますが、視認性の観点からするとほぼほぼ頭打ちなので、500Hzのゲーミングモニターは長く付き合っていけるものになるでしょう。
まとめ
- CS2・VALORANT・OW2・フォートナイトなど、軽量FPSを競技レベルでプレイする人
- 敵の動きを「ほんの少しでもクッキリ」見たい人
- DP接続できるゲーミングPCと高性能GPUを持っている人
500Hzゲーミングモニターは、誰にでも必要なものではありません。映像のきれいさを優先する人や、PS5・Xboxなどコンソール中心で遊ぶ人にとっては、オーバースペックです。
けれども、一瞬の判断や視認性が勝敗を分ける競技シーンにおいては、この「速さ特化のモニター」が確実にアドバンテージになります。240Hzや360Hzでは得られなかった、敵の輪郭のわずかなにじみが消え、よりクリアに見える──その小さな違いが勝率を左右するのです。
「ほんの少しの差を詰めたい」と願うプレイヤーにとっては、最強の相棒になってくれるでしょう。
ゲーミングモニターの選び方
ゲーミングモニターのスペックに関して以下の項目ごとに個別で簡潔に解説します。選び方がよくわからない項目があれば参考にしてください。
- リフレッシュレート
- 応答速度
- 解像度(フルHD・WQHD・4K)
- モニターサイズ(24,27,32~インチ)
- パネルの種類(TN・IPS・VA・有機EL)
- 湾曲ディスプレイ
- 色域
- HDR機能
- 黒挿入機能
- G-SYNC・FreeSync
- モニタースタンド機能(エルゴノミクス)
- 映像入力端子(DisplayPort・HDMI・USB-C)
※ページ内リンクになっています。
リフレッシュレート

| 144Hz 165Hz 15,000~35,000円 | 近年のゲーミングモニターにおけるエントリーモデルのリフレッシュレート帯。エントリーではあるが、ゲームを遊ぶうえでは必要十分以上のスペックで、コストパフォーマンスが非常に高い。 |
| 240Hz 30,000~50,000円 | 対戦型のアクションゲーム(主にFPS・TPS)で勝率を少しでも高めたいなら選ぶべきリフレッシュレート帯。僅かだが144Hzや165Hzよりもより滑らかな動きになり、視認性が増す。 |
| 280Hz 40,000~円 | 高リフレッシュレートだが、意外とモニターの価格が安い。需要があまりないため、まともなゲーミングモニターの種類が少ない。 |
| 360~Hz 50,000~円 | はっきり言って過剰なスペック。安定して360~Hzを出せるゲーム機は皆無ですし、ゲーミングPCでもほぼ無理です。240Hzとの違いも人間ではまず体感できないので、リフレッシュレート以外に求める「何か」ある場合に選ぶ。 |
ゲーミングモニターであればリフレッシュレートは120Hz以上がおすすめ
最近は144Hzがゲーミングモニターの最低ラインになってきましたが、144Hzもあれば十二分にヌルヌル滑らかで満足できます。
240Hz以上はFPSを遊ぶ人向けです。240Hz以上を求めるとモニターの価格はかなり上昇します。予算と必要なスペックの兼ね合いで選ぶと良いでしょう。
応答速度

応答速度が速いと映像の残像が減ります。
基本的には『1ms(GTG)』とメーカー公称で表記されているゲーミングモニターを選ぶと失敗しにくいです。あとは「安すぎない」ことと「有名メーカー」であることを条件に探せば応答速度で失敗することはありません。
リフレッシュレートの違いによる、残像が発生しない必要最低限の応答速度は以下の通り。
| リフレッシュレート | 必要応答速度 |
|---|---|
| 60Hz | 16.7ms以下 |
| 144Hz | 6.9ms以下 |
| 165Hz | 6ms以下 |
| 200Hz | 5ms以下 |
| 240Hz | 4ms以下 |
| 360Hz | 2.7ms以下 |
ゲーミングモニターはそのほとんどが応答速度が最速の場合1ms以下ですが、モニターの応答速度を「普通(デフォルト)」状態にした場合に上記の表の数値以下になるモニターを選ぶとオーバードライブ時に発生する可能性のある逆残像を気にしなくて良くなります。
ゲーミングモニターは通常、応答速度を最速にするためにオーバードライブ(電源の電圧を上げより処理を高速化する)をしますが、そのオーバードライブ時に逆に青味がかった残像が発生してしまう現象。モニターの機種によって起こる起こらないがある(安価なモニターほど発生しやすい)ため購入時には注意が必要。
解像度(フルHD・WQHD・4K)

ゲーミングモニターにおける解像度はウルトラワイドモニターを除いた一般的なサイズのモニターの場合、選択肢は
- フルHD(1920×1080):1倍
- WQHD(2560×1440):フルHDの1.77倍の大きさ
- 4K(3840 x 2160):フルHDの4倍の大きさ
の3種類。
解像度の上昇によるメリット・デメリットは以下の通り。
どの解像度を選ぶかはモニターサイズと自身の所有しているゲーム機やゲーミングPCの性能を考慮して選びましょう。
解像度を選ぶ基準
- モニターサイズ
- グラフィックボード(GPU)性能
- ゲームジャンル
- 24インチ → フルHDがおすすめ
- 27インチ → WQHDがおすすめ、予算によってはフルHDも選択肢になる
- 32インチ → 4Kがおすすめ
- 「GeForce RTX 4060」や「GeForce RTX 3070」「Radeon RX 6700 XT」ぐらいなら、フルHDにするのが無難
- 「GeForce RTX 4070」や「GeForce RTX 3080」「Radeon RX 7800 XT」以上であればWQHDを購入してよいライン
- 「GeForce RTX 4070 Ti」や「Radeon RX 7900 XT」以上であれば4Kを購入してよいライン
GPUの性能比較は以下のページを参考にしています。自分の所有しているGPUやこれから購入を検討しているGPUの性能がどのくらいのラインにあるかを調べられます。
- FPS・TPS → フルHDがおすすめ(高いリフレッシュレートが必要なため)
- それ以外のゲームジャンル
- 綺麗な映像を求めるなら → WQHDか4K
- 高リフレッシュレートや速い応答速度を求めるなら → フルHD
マシンスペックやモニターの価格、許容できるリフレッシュレートの数値の下がり具合などを考慮して「フルHD、WQHD、4K」を選ぶようにしましょう。
モニターサイズ(24,27,32~インチ)

| 24インチ | 万能 オールジャンル対応 画面端のマップやUI等のゲーム情報への目線移動が最小限に抑えられ、敵やオブジェクトの視認性を損なわないため、対戦ゲームにとって一番ちょうどよい大きさです。 使用ユーザー数が一番多いサイズ。 |
| 27インチ | RPG オープンワールド アドベンチャー 24インチと比べると少しだけ対戦ゲームには不利になりますが、迫力のある映像美が楽しめる大きさです。よりゲームへの没入感が増大します。 24インチでは狭いと感じる方に人気の大きさです。 |
| 32インチ ウルトラワイド | オープンワールド オープンワールドやAAAタイトルなど、世界にどっぷりと没入したいゲームジャンルやゲームタイトルに向いています。 モニターサイズはかなり大きく、デスク上に設置するには覚悟がいります。また、画面と自分との距離もある程度必要なのでデスクの奥行きも必要です。 |
ゲーミングモニターは、『24インチ』or『27インチ』がおすすめです。
『32インチ~』や『ウルトラワイド』のモニターは大きすぎて、あらゆるゲームジャンルを1台だけで遊ぶには不向きですが、広大な世界を楽むタイプのゲームジャンルには非常に向いています。
一般的なゲーミングモニターの人気順は『 24インチ > 27インチ > 32インチ~・ウルトラワイド 』となっています。
パネルの種類(TN・IPS・VA・有機EL)

| パネルの種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| IPS 汎用 | ・視野角が広い ・色味が良い、色の再現度が高い | ・応答速度がちょっと遅め ・値段がちょっと高い |
| TN FPS向き | ・応答速度が速い ・安価 | ・視野角が狭い ・色味が全体的に白っぽい |
| VA 映像鑑賞向き | ・黒色の表現が綺麗 ・コントラスト比が高い | ・視野角が狭い ・応答速度が遅い |
| 有機EL 全対応 | ・応答速度が非常に速い ・真の黒色を表現できる ・色の再現性が非常に高い | ・値段が非常に高い ・液晶パネルに比べて寿命が短い |
遊ぶゲームジャンルによって選ぶべきパネルの種類が異なるので注意しましょう。
おすすめは『IPSパネル』
IPSパネルはモニターとしては一番汎用性が高く、様々なゲームジャンルの最適解となります。1台のゲーミングモニターでいろんなジャンルのゲームを遊びたいならIPSパネルが最有力候補です。IPSパネルの応答速度は近年ではTNパネルと遜色なくなってきており残像もほとんど生じません。
TNパネルは動きの速いゲーム、特にFPSやTPSなどのゲームジャンルにおすすめです。パネルの性質上、応答速度が速いため、残像の発生を最小限にすることが出来ます。さらに製造コストが低いため、本体価格が安いという特徴もあります。ただし色味は白っぽくなるため、映像の鮮やかさやリアルさは他のパネルよりも一段落ちます。
VAパネルは黒色が綺麗に表現され、コントラスト比が高いため暗めのゲームや映画などの映像作品鑑賞に向きです。応答速度は遅めでゲーミングモニターとしては若干不向きです。曲げやすいため、湾曲モニターによく使用されます。
有機ELパネルは、色味はIPSパネルに優り、応答速度はTNパネルより速く、黒色はVAパネルよりも深い、というように非常に優れたパネル性能を持ちますが、そのかわり非常に高価であり、液晶パネルである上記3つに比べて焼き付き現象が起こりやすく寿命が短い欠点があります。予算が潤沢にある人向けの高級品です。
湾曲ディスプレイ

湾曲率の目安

- 1000R = 目の自然な視野に近い。(おすすめ)
- 1500R = 中程度のカーブ。(おすすめ)
- 1800R = 比較的緩やかな湾曲。(湾曲の恩恵は薄い)
- 没入感:湾曲形状により、視界を包み込むような没入感や臨場感を味わえる。
- 視認性向上:曲面により画面端の情報が自然に見やすく、目線の移動が少ない。
- 高コントラスト比:湾曲モニターによく使われるVAパネルの特性で黒が深く、暗いシーンが鮮明。ダークな雰囲気のゲームに最適。
- パネルタイプの制限:ディスプレイを曲げる必要があるためVAパネルか有機ELしかほぼ選択肢がない。
- 応答速度の課題:VAパネルは他のパネル(IPSやTN)より応答速度が遅い傾向があり、残像が発生しやすいため、高速な動きのあるゲームに不向き。
- 視野角の狭さ:VAパネルは視野角がIPSより狭く、正面からの視聴にしか使用できない。
- 価格が高い:湾曲モニターは平面パネルより製造コストが高く、高価になりやすい。
- 設置スペース:曲面形状により奥行きや設置位置に制約が出る場合がある。
色域

色域とはモニターが表示できる色の種類の多さのことをいいます。
表示できる色の種類は以下のような2次元上のカラータイルの範囲で示すので「色域が広い、狭い」などと表現します。

色域が広いと表示できる色の種類が多くなります。微細な色の違いを表現できるようになり、色の忠実性や再現性、映像の鮮やかさなどが向上し、よりリアルな映像を映し出すことができるようになります。それによりゲームの臨場感や没入感が高まります。
色域の広さを表す指標としてゲーミングモニターで主に使われる規格は「sRGB」と「DCI-P3」というものがよく使われます。
色域が広い、いわゆる広色域と呼ばれるモニターの目安は以下のとおりです。
広色域の目安
- RGBカバー率:99%以上
- DCI-P3カバー率:95%以上
綺麗なゲーム映像を楽しみたいという人はこの目安を参考にしてゲーミングモニターを選びましょう。
量子ドット技術を採用したゲーミングモニターや有機ELを採用したゲーミングモニターは一般的なゲーミングモニターよりも色域が広いです。ゲームの映像にリアルさや鮮やかさを求める人はこれらを採用したゲーミングモニターを優先して選ぶようにしましょう。量子ドット採用モニターの方が価格が安くおすすめです。
HDR機能

HDR機能は映像を鮮やかに現実に近い色合いにしてくれる機能です。具体的には画面の輝度の幅を広げ、多彩な色や細かい明暗を表現する機能になります。
HDRの性能は「Display HDR」という指標で表し、 その等級は以下の5段階があります。(数字が大きくなるほど性能が上がります)
- Display HDR 400
- Display HDR 500
- Display HDR 600
- Display HDR 1000
- Display HDR 1400
HDR機能を本格的に享受したいなら、Display HDR 600以上を選ぶ必要があります。

なぜかというと「Display HDR 400」は一般的なゲーミングモニターに搭載されているSDRという輝度の幅とほとんど性能差が無くあってもなくても変わらず、効果のある「Display HDR 500」は市場にほぼ存在せず選択肢になり得ないからです。
HDRの恩恵を受けるのに、コストパフォーマンスが一番良いのは「Display HDR 600」です。
「Display HDR 600」以上では、その等級に応じて価格がSDRに比べ2~5倍になっていきます。
HDR機能が本当に必要かどうか、モニター価格差や要求マシンスペックなどを考慮して総合的に判断しましょう。
黒挿入機能

黒挿入機能はフレームとフレームの間に黒色のフレームを入れ込むことで、フレーム間を視覚的にリセットし、残像を低減させる技術のことです。
黒挿入機能は残像感をより軽減し、FPSなら敵の視認性が上がりエイム向上に役立ちます。しかし、同時にデメリットも存在し、画面が暗くなったり目が疲れやすくなります。また極僅かですが映像に遅延が発生します。
FPSのプロプレイヤーでも使う人と使わない人のどちらもがおり、その必要性は結局は人によるということになります。黒挿入機能はオン・オフが可能なので、必要かもしれないと感じる人は黒挿入機能の搭載されたゲーミングモニターを選び、自らで判断するのが良いでしょう。
| BenQ | DyAc、DyAc+、DyAc2 |
| ASUS | ELMB |
| Pixio | MPRT |
| Acer | VRB |
| LG | MBR |
| GIGABYTE | Aim Stabilizer |
G-SYNC・FreeSync


ゲーミングモニターには「G-SYNC」「FreeSync」「G-sync compatible」と呼ばれる機能があります。これらは画面表示に支障を来し視認性を悪くするティアリングやスタッタリングと呼ばれる現象を軽減・解消する機能です。
これらの機能はモニター価格の安い高いにかかわらず基本的にどのゲーミングモニターにも搭載されているため、ゲーミングモニター選びの際に気にする必要はありません。
ゲーム内のフレームレートと液晶のリフレッシュレートが食い違うことで表示が崩れる現象をティアリングといい、表示がもたつく現象をスタッタリングといいます。
モニタースタンド機能(エルゴノミクス)

モニターのスタンド調整機能は以下の4つです。
- 高さ・・・モニターの高さの変更
- チルト・・・モニターの前後角度の変更
- スイベル・・・モニターの左右角度の変更
- ピボット・・・モニターの90°縦回転の変更
スタンド機能は意外と見逃されがちですが、あると嬉しい機能です。
快適なゲームプレイにはモニターの位置というのはとても大事です。目線からのモニターの位置や角度によって、目・首・肩・腰の疲れ具合に差が生じます。
スタンド機能の有無もモニターを選ぶ際は気にしておくと選択肢を絞れて選びやすくなります。
モニターアームがあればスタンド調整機能は必要ないですが、モニターアームを別途用意するのにも費用がかかります。

モニターアーム込みでデスク環境の構想を思い描けている人以外は、スタンド調整機能が充実しているゲーミングモニターを購入することをおすすめします。
映像入力端子
現在ゲーミングモニターに映像を入力するための主流の規格は「DisplayPort」「HDMI」の2種類です。
DisplayPortの方が規格として新しく、比較的新しい映像出力デバイスのみが対応している状況ですが、HDMIは幅広く普及していてどんなデバイスでも対応している規格となります。
このような状況のため、ゲーミングモニターとして備えておきたい優先順位としては現時点では「HDMI > DisplayPort」となります。
具体的にはDisplayPortは1ポート以上、HDMIは2ポート以上あると良いでしょう。一般的なゲーミングモニターはこのポート数となっています。
少しグレードの高い機種や気の利いた機種なんかはDisplayPortが2ポート以上備わっているものもあります。
ポート数が多いほど複数のゲーム機やPCなどと同時に接続したままにしておける台数が増え、接続し直しの煩わしさが解消されます。
USB Type-Cも映像端子として搭載されているゲーミングモニターが存在します。USB Type-CであればDisplayPortやHDMI端子が搭載されていないタブレットやノートPCなどからも映像信号をモニターに入力することが可能になります。
最新の映像入出力端子として「USB Type-C」が徐々にシェアを広げてきています。USB Type-CはAlt Mode(Alternate Mode)と呼ばれるモードによって、いろんな規格の信号を扱うことができます。その中にDisplayPortやHDMIの映像信号があります。今後はDisplayPortやHDMIが廃れ、USB Type-Cに一本化される日が来るかもしれません。
















