モニターの設定画面を開くと、多くの機種で「ガンマ」という項目を見かけます。
2.2 や 2.4 といった数値が並んでいるものの、
と感じている人は多いはずです。
この記事では、ガンマ値とは何か、そしてどう考えればいい設定なのかを、できるだけ専門用語を使わずに整理します。
ガンマ値とは「明るさの配分」を決める設定
ガンマ値とは、画面の暗い部分から明るい部分までを、どの割合で表示するかを決める設定です。
重要なのは、
- 画面全体を明るくする設定ではない
- コントラストを上げる設定でもない
という点です。
ガンマが影響するのは、特に暗部から中間調にかけての見え方です。
たとえば、同じ黒と白の映像でも、ガンマ値が違えば、
- 暗い部分が本来より明るく表示されて見える
- 暗い部分が沈んで引き締まって見える
といった違いが生まれます。
これは、ガンマ値の違いによって暗部〜中間調の明るさの配分が変わるために起こります。
輝度・コントラストとの違い
ガンマが分かりにくい理由の一つが、他の設定と混同されやすい点です。
役割を整理すると、次のようになります。
輝度は「どれくらい明るいか」、 ガンマは「その明るさをどう割り振るか」という関係です。
そのため、画面が暗く感じる場合でも、 最初に調整すべきなのは輝度であり、ガンマは最後に触る項目です。
ガンマ値を変えるとどう見える?
ガンマ値は数値が小さいほど明るく、大きいほど暗く見える傾向があります。
ガンマが低い場合(例:1.8)
- 暗い部分が明るく表示される
- 黒が浮いて見えやすい
- 全体的にのっぺりした印象になりやすい
ガンマが高い場合(例:2.4)
- 暗部が引き締まる
- コントラスト感が強くなる
- 暗い部分が潰れて見えにくくなることがある
どちらが優れているという話ではなく、 見え方の傾向が変わるという理解が重要です。
なぜガンマ2.2が標準なのか
多くのモニターやOS、ゲームで「2.2」が基準として使われているのには理由があります。
- Windows や macOS の表示基準
- Web コンテンツの制作の前提
- 多くのゲームや映像制作環境の基準
これらがすべてガンマ2.2を前提として作られているためです。
そのため、ガンマを2.2に設定しておくことで、 制作者が意図した明るさ・階調で表示される可能性が最も高くなります。
特別な理由がなければ、 ガンマは 2.2 のままで問題ありません。
用途別のガンマの考え方
用途によっては、わずかにガンマを変えた方が好ましい場合もあります。
- PC作業・Web・ゲーム:2.2
- 暗い部屋での映画鑑賞:2.4(好みの範囲)
- 明るい部屋:ガンマは変えず、輝度で調整
ポイントは、 環境に合わせるのはガンマではなく輝度という点です。
よくある誤解と注意点
- ガンマを上げても画質が良くなるわけではない
- HDRの見え方を改善する設定ではない
- 数値を変えれば正解になる設定ではない
ガンマは「好みの調整」というより、 表示の基準を合わせるための設定です。
モニターによって初期設定がズレている場合はありますが、 基本的には触らずに使って問題ありません。
まとめ
ガンマ値は、 画面の暗い部分から中間の明るさをどう配分するかを決める設定です。
- 明るさやコントラストとは役割が違う
- 基本はガンマ2.2
- 迷ったら変更しなくていい
ガンマを正しく理解しておくことで、 「よく分からないまま設定をいじってしまう」ことを防げます。
まずは輝度を適切に調整し、 ガンマは基準として扱う。
それが、最も失敗しにくい考え方です。





