ゲーミングモニターにWQHDは必要か?メリット・デメリット・おすすめモニター3選

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WQHDのゲーミングモニター

ゲーミングPCやゲーム機の性能が向上してきた昨今、フルHDよりも高解像度なWQHDってどうなんでしょう?

より高解像度できれいで臨場感や迫力のあるゲーム体験ができそうですよね。

なんだかWQHDって良さそうな感じがするのですが、実際のところフルHDからWQHDへ移行するメリットってあるんでしょうか?

この記事ではWQHDについて基本的なおさらいをし、メリット・デメリットを考慮してどんな人にWQHDがおすすめなのか、またはおすすめできないのかを探っていこうと思います。

WQHDの概要:簡単なまとめ

WQHDという文字が立体的に描かれている

WQHDの解像度・・・2560×1440ピクセル

フルHD(1920×1080ピクセル)の約1.77倍のピクセル数を持っています

フルHDとWQHDのピクセル数を視覚的に分かるよう図解した画像
総ピクセル(ドット)数
WQHD:2560×1440
3,686,400 ピクセル
フルHD:1920×1080
2,073,600 ピクセル

フルHDよりも細かいディテールを表現でき画質が向上します

メリット

ゲームではより美麗な映像になったり、詳細に映像の情報を読み取ることができるといったメリットがあります

仕事では作業スペースが広がり一画面でいろんなソフトのウィンドウを前面に同時に表示しておけるようになり作業効率が向上します

デメリット

解像度が高くなる分、必要になるPCやゲーム機の性能もより高いものが要求されますお金もその分かかります。WQHDのモニター自体もフルHDに比べると平均で1.5~3倍ぐらいの価格になるのでやはり費用は高くつきます。あと、電気代もよりかかるようになります。

ではもう少し詳細にWQHDのメリットとデメリットを見ていき、WQHDはその初期費用や電気代に見合う価値があるのか見極めていきましょう。

WQHDのメリット

WQHDのゲーミングモニターにグッドしている様子

WQHDモニターにはゲーム用途においても仕事用途においてもメリットがあります。

ゲームでのメリット

精密な描写

ピクセル数が多いことで、より細かい描画が可能になります。

ゲーム内のテクスチャーが繊細になり、キャラクターの表情、遠くの景色など、細部まで精密に描写が可能になることでゲームの臨場感・没入感が増します

これは、特に美麗グラフィックなAAAタイトルのRPGやアドベンチャーゲーム、シミュレーションゲームなどで特に顕著になります。

視認性の向上

WQHDの高解像度になると、遠くの敵や小さなオブジェクトなどをよりはっきりと見ることができるようになります。背景とオブジェクトとの境界線もはっきりし、より視認性が増します

これは、FPS(ファーストパーソン・シューティング)ゲームや戦略ゲームなど、敵の位置や動きを正確に把握することが重要なゲームで特に有用です。

仕事でのメリット

1つの画面に多くの情報を表示できる

解像度が高いほど、同じスクリーンサイズでもより多くの情報を表示することが可能になります

複数のウィンドウやタブを開いて作業でき、いちいちウィンドウを「開いたり閉じたり」「前面に表示したり、背面に戻したり」といった手間が省けることで作業を効率化できます。

ただその分、文字は小さくなってしいます。これは大きな画面サイズ(32インチ~50インチ)のモニターを用意することで解決できます。

高解像度(WQHDや4K)のモニターが軒並み大きな画面サイズのものしか売っていないのはこういう理由です。

画面サイズが大きくても文字がジャギジャギしない

フルHDだと24インチでも文字が少しジャギジャギしていて美しくないです。人によってはこういった細かいところがストレスになりますよね。

WQHDなら画面サイズを27インチにしたり32インチにしたりしても、フルHDほどジャギジャギにならず美しく気持ちの良い文字で調べ物や作業などが行なえ、ストレスが低減する可能性があります。

特に27インチの場合はフルHDからWQHDへの解像度の上がり幅が1.77倍なのに対して、画面サイズは24インチから27インチでは1.265倍ほどなので、細かいドット(画素密度の高い)による鮮明な文字や映像が期待できます。

ちょっと画面の文字の綺麗さに違和感やストレスを感じている人は一考の余地ありです。

高解像度なコンテンツの編集作業に有効

映像編集や写真編集、デザインなどの仕事では、高解像度のコンテンツを扱うことが多くなります。

WQHDの解像度はそのような作業の場合にフルHDよりも適しています。

より細かいディテールを表示できるため、細かい修正や調整が必要な作業においては特に有用です。

WQHDのデメリット

WQHDのゲーミングモニターに不満を抱えている様子

ハードウェアに高い性能が要求される

WQHDの解像度をフルに活用するには、相応のハードウェアスペックが必要です

特に、グラフィックカードは重要な要素で、高画質・高解像度のゲームを高リフレッシュレート(120Hz~)で快適にプレイするためには中程度の性能では確実に無理で、いわゆるハイエンドなモデルのグラフィックカードが必要となります。

ハイエンドモデルのグラフィックカードはだいたい10万円以上するので費用も特にかかってくるのがおそらく一番のデメリットと言えるでしょう。

また、高いリフレッシュレートをWQHDで維持しようとしたら、かなりGPUに負荷がかかり、温度が上がるのでファンが爆音になるのも覚悟しなければなりません。

GPUほどではないですが、CPUも上位グレードのものが必要になりますし、解像度が高いことで必要な作業スペースが増えることも考えると、メモリも最低でも16GB、できれば32GB欲しくなるので、この部分でも費用が増えることになります。

あとはゲームも高画質になればなるほど容量が多くなるので、ストレージにもよりお金が必要になります

GPU・CPU・メモリ・ストレージ等のハードウェアに高スペック・大容量が要求され費用がかさむ。

FPSゲーマーは特に注意が必要

詳細な画質と高リフレッシュレートを両立するのは難しく、どちらかを犠牲にしないと難しい場合が多いです。

FPSのプロは画質を犠牲にしてリフレッシュレート240Hz以上を確保している人が多いです。

FPS専用と行っても過言ではないBenQのZOWIEシリーズが軒並みフルHDしか採用していないのを見るとFPSではWQHDであることは勝率への寄与率は小さいのかもしれません。

単純にモニターの価格が高い

WQHDモニターはフルHDモニターよりも価格が高いです。

最低でも1.5倍はします。まともなメーカーのものであれば2~3倍の価格になることが普通なので、初期費用がかかることは覚悟しておかなければなりません。

必要なPCスペックも高くなるため、WQHDの環境を整えるには思った以上にトータルのコストはが増加します

PCとモニターをあわせた費用はおそらく40万円近く出さないと快適なWQHD環境は整えられないでしょう。

消費電力が多くなる

WQHDモニターはフルHDモニターよりも多くの(1.77倍)ピクセルを制御しなければならないため、その分電力消費が多くなります

ただ、電気代の上昇はそこまで多くないのでそんなに気にしなくても大丈夫です。

WQHDモニターとフルHDモニターには多少の電力消費差がありますが、WQHDを描画するためのPC負荷による電力消費量上昇を考慮してもエアコンを使ったときのような電気代爆増ということにはなりません。

月に数100円~1000円程の上昇になります。これを高いと見るか安いと見るかはWQHDモニターを使うことで得られるメリットとの相談になりそうです。

WQHDはどんな人向け?

コアゲーマー兼グラフィックデザイナー

WQHDのメリットの部分でも紹介しましたが、

  • 高グラフィックのゲームやFPSなどのゲームを楽しみたいコア寄りのゲーマー
  • 大きな画面スペースで作業を効率化したいビジネスパーソン
  • 高解像度なコンテンツを扱う映像編集者イラストレーターグラフィックデザイナー3Dアーティスト

など、こういった方々に特に有用なモニターだと言えるでしょう。

また、ネットサーフィン調べ物2窓以上での動画視聴など様々な用途で高解像度である場合のメリットは存在するので、わりとどんな人にも用途次第でおすすめとなります。

おすすめのWQHDモニター

ここまでこの記事を読んでWQHDも選択肢に入ってきた人のために、数多あるWQHDゲーミングモニターからおすすめの製品を厳選して紹介します。

WQHDは解像度が高いので小さいモニターだと逆に全ての表示が小さくなりすぎるので見にくくなり、本来の強みを活かせません。

なので、WQHDモニターは27インチ以上を検討するのが良いでしょう。

ここで紹介する3機種以外にももっと多くの選択肢を知りたいという人は↓の記事を参考にしてください。

IODATA ゲーミングモニター 27インチ GigaCrysta EX-GDQ271JA

画像出典:Amazon
画面サイズ27インチ
解像度WQHD(2560×1440)
パネルの種類AHVA「【IO-DATA】AHVAパネルってなに?IPSパネルとは違う?
リフレッシュレート180Hz
応答速度0.2ms(GTG/MPRT)
入力端子DisplayPort 1.4×1
HDMI 1.4×2
スタンド機能高さ・チルト・ピボット・スイベル調節機能
USBハブ機能
スピーカー2W×2
VESAマウント100x100mm
公式サイトURLhttps://www.iodata.jp/product/lcd/gaming/ex-gdq271ja/

WQHDのゲーミングモニターで一番おすすめなのがIODATAのモニターです。

ゲーミングモニターとして必要な性能や機能が全て搭載されており、このモニターを購入して不満が出ることはまずないでしょう

ゲーミングモニターとして万能な一台です。

価格も程よく、国産品なのでサポートが受けやすく安心感があり、ドット抜け保証もきちんとあります。

 ASUS ゲーミングモニター TUF Gaming VG27AQ3A

ASUS TUF Gaming VG27AQ3A
画像出典:Amazon
画面サイズ27インチ
解像度WQHD(2560×1440)
パネルの種類Fast IPS
リフレッシュレート180Hz
応答速度1ms(GTG)
入力端子DisplayPort 1.2×1(HBR2)
HDMI 2.0×2
スタンド機能チルト・スイベル調節機能
USBハブ機能
スピーカー2W×2
VESAマウント100x100mm
公式サイトURLhttps://www.asus.com/jp/displays-desktops/monitors/tuf-gaming/tuf-gaming-vg27aq3a/

もう一つWQHDゲーミングモニターで万能な一台がこの機種です。

色域が広くsRGBカバー率130%とかなり高いです。

ASUSのモニターは発色や色の再現度といったモニター性能に定評があるのでゲーミング用途でも仕事用としてもおすすめ度は高いです。

スタンドの機能がやや不足しているのが不満点ですが、モニターアームを使用する人には最もおすすめできる機種になります。

BenQ MOBIUZ EX270QM ゲーミングモニター 27インチ

画像出典:Amazon
画面サイズ27インチ
解像度WQHD(2560×1440)
パネルの種類ips
リフレッシュレート240Hz
応答速度1ms(GTG/MPRT)
入力端子DisplayPort 1.4×1
HDMI 2.1×2
スタンド機能高さ・チルト・ピボット・スイベル調節機能
USBハブ機能2×USB3.0
スピーカー2.1Ch (2Wx2 + 5W ウーファー)
VESAマウント有り 100x100mm
公式サイトURLhttps://www.benq.com/ja-jp/monitor/gaming/ex270qm.html

BenQのWQHDモニターは価格が他メーカーのWQHDモニターに比べて2倍程度の価格がしてとても高価ですが、その分リフレッシュレートも240Hzまで出る超高性能機です。

VESA DisplayHDR 600対応し、対応している映像を見たりゲームをプレイする場合の映像の綺麗さや迫力は他のモニターでは味わえない感動を与えてくれます

輝度自動調整高性能2.1chスピーカーパネルの発色の良さ色再現性の高さ(DCI-P3カバー率:98.5%)など価格が上がった分リフレッシュレート以外の面で他のWQHDモニターよりも品質グレードが2段階ぐらい高いのが特徴です。※ただし、スピーカーを別途用意したい人にとっては、この機種はそこまで魅力的ではないかもしれません。

ゲームはもちろん、美麗な映像の映画やドラマ、色の再現度が重要なグラフィック関連の仕事にも耐える、あらゆる用途で最高レベルの能力を発揮してくれるフラグシップな一台です。

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