【IO-DATA】AHVAパネルってなに?IPSパネルとは違う?

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IODATA ゲーミングモニター 27インチ GigaCrysta WQHD 1ms 165Hz AHVAパネル

IO-DATAのGigaCrysta(ギガクリスタ)ブランドのゲーミングモニターには「AHVAパネル」という聞き馴染のないパネルが採用されている機種が何種類か存在します。

 IODATA GigaCrysta EX-GDQ271JA

アイ・オー・データ ゲーミングモニター 27インチ GigaCrysta EX-GDQ271JA
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 IODATA GigaCrysta EX-GD271UAX

画像出典:Amazon

性能が良く価格も手頃で高機能とコスパの高い優良商品なのですが、採用されているパネルが聞き馴染みのないもののため、ちょっと購入するのに躊躇してしまいます

この記事ではAHVAパネルについて解説します。AHVAパネルに関する悩みを解決します。

AHVAパネルはIPSパネルの1種

AHVAって末尾に「VA」が付いてるからVAパネルの一種と思われがちですが、実は違います。

AHVAパネルはIPSパネルの一種です。

AHVAは「Advanced Hyper-Viewing Angle」の略で、VAに当たる部分の「Viewing Angle」は一般的なVAパネルの「Vertical Alignment」とは異なります。

AHVAパネルはIPSパネルと何が違うのか?

AHVAパネルはIPSパネルのいわば改良版です。

AHVAパネルはAU OptronicsというBenQグループの液晶パネル製造会社によって開発されました。

BenQはゲーミングモニター界でも有名なメーカーですね。

AHVAパネルの特徴はIPSパネルの弱点である応答速度を改善しているところです。

AHVAパネルの基本情報
  • IPSパネルの応答速度を改善した改良版
  • AU Optronics(台湾、BenQグループ)によって開発された

IPSパネルにはいろんな派生先がある

AHVAパネル同様にIPSパネルにはいろんな派生先があります。

以下はその一例です。

  • AH-IPS:LG Display開発。色域が広く、消費電力を抑えつつも明るさとコントラストが確保できる。
  • PLS:Samsung開発。コスパと画質が向上。IPSパネルよりも製造コストが低く、より輝度を上げることができる
  • ADS:IODATAのゲーミングモニターにも採用されている。製造コストが低くコスパが良い。

IPSパネルは広い視野角と高い色再現をもつため需要の高いパネル方式です。なので世界中のいろんな製造メーカーが独自にIPSパネルを改良しようと開発に勤しんでいるんですね。

AHVAパネルとIPSパネルを区別する必要なし!

ただ、現在はその大本のIPSパネルも改良を重ね品質も向上しているので、派生先との違いも特段気にするほどではないです。

消費者としてはその派生先も含めてIPSパネルという大きなくくりで理解して全く問題ないです。

現にあらゆるメーカーのゲーミングモニターには「IPSパネル」とだけ表記されており、その製造元などは詳しい技術書などにしか載っていませんからね。

AHVAパネルは名前が違うだけでIPSパネルなんだなと思ってもらえればOKです。

ゲーミングモニターを選ぶならAHVAとIPSの違いよりも他の方式との違いを重視すべし

AHVAはIPSとほぼ変わらないので、それ以外の方式と比べたほうがゲーミングモニターを選ぶ際には有効です。

液晶パネルの方式の違いによるそれぞれの特徴は以下のとおりです。

液晶パネルの方式の性能差(簡易版)
  • コントラスト(白/黒の比): VA > IPS > TN
  • 視野角:IPS > VA > TN
  • 応答速度:TN ≧ IPS > VA
液晶パネルの種類特徴(メリット)苦手なところ(デメリット)
TNパネル・応答速度が速く、残像が少ない
・価格が安い
・動きの早いゲームやFPSに向いている
・全体的な色味が白っぽくなる
・視野角が狭く上下左右から見ると見づらい
VAパネル・コントラスト比が高い
・黒色が映える
・画面がよりくっきりはっきりとうつる
・映画やドラマなどの映像作品鑑賞向き
・応答速度がTNやIPSに比べると遅くゲーミング用途には向かない
IPSパネル・総合力が高い
・色鮮やかで色再現性が高い
・応答速度も実用上問題ない
・あらゆる映像やゲームジャンルに向いていて汎用性が高い
・TNに比べると若干応答速度が遅い
・製造コストが高く、価格が高くなりがち
・VAパネルほどのコントラスト比がなく真っ暗なシーンが若干灰色ぽくなる

おすすめはIPSパネル

IPSパネルは開発当初は弱点であった、応答速度が改善され、市場に多く出回ることで価格も下がってきました。

今では画質の良さと応答速度やリフレッシュレートの速さなどをすべて備えた万能パネルとなっています。

どんなゲームジャンルを遊ぶにしてもとりあえずIPSパネルを採用したゲーミングモニターを選んでおけば不満なく遊ぶことができます。

AHVAパネルもIPSパネルなので、当然おすすめできますね。

TNパネルは低コスト重視の人か一部プロ志向の人が使うもの

IPSパネルとは反対にTNパネルはその性能がピーキーで、価格の安さと応答速度の速さにのみに全振りという感じです。

とにかく安いゲーミングモニターがほしいという人におすすめできます。

また、TNパネルを採用したゲーミングモニターにも良質なモデルもあり、BenQの「ZOWIE」シリーズなんかはその最たるもので、多くのプロFPS・TPSゲーマーが採用しています。

VAパネルはゲーミングモニターとしては選ぶ理由は特にない

VAパネルを採用したゲーミングモニターもありますが、映像美をとにかく重視していて、応答速度やリフレッシュレートは犠牲になってもいいというニッチなゲーマーのみを対象にしています。

高級なモデルが多く、VAパネルはおすすめはできません。

ゲーミングモニターのおすすめパネル方式まとめ

ゲーミングモニターのおすすめパネル方式
  • IPSパネルが万能でどんなゲームジャンルにも対応しているため一番オススメ
  • TNパネルはFPS・TPS向き
  • VAパネルはニッチなのであまりおすすめできない

AHVAパネルについてのまとめ

AHVAパネルはIPSパネルの一種で、性能はほぼIPSパネルと同じです。

IPSパネルにはいろんな派生先があって、それぞれ開発メーカーが違います。

ゲーミングモニターを選ぶ際はAHVAパネルはIPSパネルと同様だと思って、TNパネルやVAパネルと比較することをおすすめします。

 IODATA GigaCrysta EX-GDQ271JA

アイ・オー・データ ゲーミングモニター 27インチ GigaCrysta EX-GDQ271JA
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