24インチのWQHDは意味ない?最適な解像度はフルHD?

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24インチモニターに対してWQHD解像度の必要性を疑問視している人を描いた画像

WQHDはフルHDの1.77倍のピクセル(ドット)数で、ゲーム映像やあらゆる表示の細部がくっきりとし画質が向上します。

フルHDとWQHDのピクセル数を視覚的に分かるよう図解した画像

24インチのモニターではフルHDが多いですが、WQHDにすればより高画質な映像なりそうですし、文字やUIもカクカク・ジャギジャギせずくっきりでなめらかな曲線になりそうですよね。

でも、24インチモニターにはWQHDを採用したものはほとんど無いんです。それはどうしてでしょう?

この記事ではこういった疑問に答えるため、24インチにWQHDが意味のある解像度なのかどうか解説します。

【結論】24インチにWQHDはほとんど意味がない

WQHD解像度が24インチサイズのモニターに採用されていても、その恩恵をフルに受けることはできません。

ちょっと言いすぎかもしれませんが、24インチではWQHDのピクセル数は過剰です。

モニターにはサイズ毎にマシンへの負荷と表示の綺麗さの適切なバランスがあります

24インチにWQHD(2560×1440)の解像度はピクセル一つ一つがかなり小さくなり、ピクセル密度(PPI)が高くなります。これにより描画のためのマシンへの負荷が増大します。

にも関わらず、表示の綺麗さはフルHD(1920×1080)の時とWQHD(2560×1440)ではあまり変わらないため、WQHDを無理に24インチに採用する必要性が薄いのです。

【なぜか?】得られるメリットが小さくデメリットが大きいから

WQHDのメリットとデメリットは以下のようになります。

メリット
デメリット
  • 物体の細部のディティールがはっきりと表現された、綺麗な映像になる
  • それにより視認性の向上が見込める
  • リフレッシュレートが遅くなる
  • 必要なマシンパワーが増大する
  • モニターの価格が1.5~2倍になる
  • モニターサイズが小さいとフルHDとの差がわからない
  • 文字やUIの表示が小さくなる

WQHDは映像がきれいになり、映像の迫力や臨場感の向上が見込め、ゲーム体験がより良いものになるのは間違いないです。

しかし、これは画面サイズが十分に大きい場合での話です。24インチというサイズだと、その良さが発揮しきれません。

24インチの画面サイズにWQHD解像度のドット(ピクセル)を敷き詰めると、一つ一つののドットがどうしても小さくなりすぎて、文字やUIなどあらゆる表示もつられて小さくなってしまい視認性を損ねます

また、ドット数が多くなるとゲーム映像を出力するために必要なPCやCS機のマシンパワーが増大してしまいます。そのため、リフレッシュレートも遅くなってしまいます

そして何より、24インチの場合、フルHDの密度感でも十分に鮮明なため、フルHD(1920×1080)でも、WQHD(2560×1440)でも映像の綺麗さにあまり違いがありません

つまり、24インチにWQHDはほぼ無駄なのです。

確かに24インチでも高解像度の恩恵は感じますが、それはわずかで、文字やUIが小さくなったり、無駄に必要なマシンパワーが増大してしまうというデメリットの方が大きいです。

24インチの最適な解像度はフルHD

24インチにはどの解像度が最適なのでしょうか?

答えは、フルHDです。

24インチのゲーミングモニターは市場では圧倒的にフルHDしかありません。それだけユーザーも24インチにはフルHDぐらいで十分だと思っているのでしょう。

WQHDの24インチゲーミングモニターはごく僅かで、新しい機種も発売されるということもなくなっています。今後はおそらく淘汰されていくと思われます。メーカーも売れない機種を作り続けることはありません。

なぜ、24インチにフルHDが最適なのか?

適切なピクセル密度(91 PPI)

24インチでフルHD(1920×1080)の解像度は、十二分に文字やゲームのグラフィックが鮮明に見える最適なピクセル密度を提供します。

コストパフォーマンスに優れる

フルHDのモニターはWQHDや4Kよりも価格が抑えられ、コストパフォーマンスが良好です。

加えて、ミドルスペックのGPUでも十分に高いフレームレートを維持できます。

リフレッシュレート重視のゲームタイトルに最適

ゲーマーにとって重要なリフレッシュレート(144Hz、240Hz)を手頃な価格で実現しやすく、フルHDなら動きの激しいゲームでも滑らかなプレイ体験が可能です。

GPU負荷が少ない

フルHDはWQHDや4Kに比べてピクセル数が少なく、GPU負荷が低いため、より高いフレームレートを安定して出せます。これにより、競技系FPSなどのシーンでアドバンテージを得られます。

24インチモニターでは、フルHDが視認性、価格、性能バランスの点で最も実用的です。高リフレッシュレートのゲーミング体験を、負担なく楽しめる解像度として最適な選択肢といえます。

WQHDに最適なのは27インチ

WQHDを採用するとしたら、27インチがちょうどよいサイズ感になります。

27インチであれば細かすぎず粗すぎないバランスの取れたドット密度(108 PPI)になり、24インチの場合では問題のあった、文字やUIの大きさもちょうど良い大きさでなおかつ鮮明になります。

WQHDはフルHDの1.77倍のドット数なので、表示できる情報量も単純計算で1.77倍になります。27インチだとその情報量に見合った画面サイズになるので、仕事での作業効率があがり、マルチタスクにも最適です。

ゲーム用途だと、せっかくWQHDになり高精細で美しい映像になったのに24インチでは画面サイズの関係で、あまり意味をなさなかったのが、27インチになると、美しい世界が視野いっぱいに広がるので没入感が高まり、リアリティをより感じられるようになります

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