280Hzゲーミングモニターおすすめ7選と280Hzの注意点

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280Hzのゲーミングモニター

360Hzはコスパが悪く予算的に無理だけど、できる限りリフレッシュレートは高いほうがいいという人には280Hzゲーミングモニターがおすすめです。

280Hzのゲーミングモニターはリフレッシュレートの向上による価格の上昇がゆるやかで結構コスパも良いです。

280Hzと240Hzゲーミングモニターとの価格差はだいたい1万円程度なのでコスパだけを考えるなら240Hzに軍配が上がりますが、長く使う機器であるモニターの1万円差は誤差だと考える方なら280Hzは良い選択肢です。

280Hzは誰に向いてる?240Hzとの違いをやさしく解説

見え方のちがい

240Hzから280Hzへの変化はほんの少しだけですが、FPSなどの速い動きではブレがわずかに減って視認しやすくなります。RPGやアドベンチャーなど落ち着いたゲームでは体感しにくいかもしれません。

必要なスペックと出せるfps

  • VALORANT / CS系 / Overwatch系などの軽いFPS:ミドルクラス以上のGPU/CPUなら280fps近くまで出せることが多いです。
  • AAA(重めのゲーム):グラフィックを重視すると280fpsは難しく、設定を少し落として120~240fpsを安定させるほうが現実的です。

ゲーム機(コンソール)は120Hzまで

PS5やXbox Seriesは最大120Hzまでなので、280Hzのメリットを感じられるのはPCで遊ぶ場合だけと考えましょう。

おすすめ280Hzゲーミングモニター一覧

機種サイズ/解像度リフレッシュレートパネル/応答速度参考価格帯
ASUS TUF VG259QM24.5″ / FHD280 (DP)Fast IPS / 1ms(GTG)¥3.6万〜4.2万
Dell G2524H24.5″ / FHD280 (DP)Fast IPS / 0.5ms¥3.5万〜3.9万
ASUS TUF VG279QM27″ / FHD280 (DP)Fast IPS / 1ms(GTG)¥4.6万〜5.2万
Acer Nitro VG271Zbmiipx27″ / FHD280 (DP OC)IPS / 0.5ms¥2.8万〜3.4万(セール)
Pixio PX259 Prime White24.5″ / FHD280 (DP)Fast IPS / 1ms¥3.7万〜4.1万
Acer Nitro VG252QZbmiipx24.5″ / FHD280 (DP OC)IPS / 1ms¥3.7万〜4.1万
MSI MAG 276CXF27″ / FHD280 (DP)Rapid VA / 0.5ms¥3.0万〜3.5万

おすすめ280Hzゲーミングモニター7選

280Hzで「24.5インチ」のゲーミングモニターを買うなら「ASUS TUF Gaming VG259QM」で間違いない

画面サイズ24.5インチ
解像度FullHD(1920×1080)
パネルの種類Fast IPS
リフレッシュレート280Hz
応答速度1ms(GTG)
HDRDisplayHDR 400のロゴ
色域sRGBカバー率:99%
入力端子DisplayPort 1.2×1(48-280Hz)
HDMI 2.0×2(48-240Hz)
スタンド機能高さ・チルト・ピボット・スイベル調節機能
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上下角度調節 (チルト):上33°~下5°
左右角度調節(スウィーベル):左右90°
高さ調節:0~130mm
縦回転(ピボット):左回り90°~右回り90°
USBハブ機能無し
スピーカー2W×2 ステレオスピーカー
VESAマウント有り 100x100mm
公式サイトURLhttps://www.asus.com/jp/displays-desktops/monitors/tuf-gaming/tuf-gaming-vg259qm/

2024年280Hzのゲーミングモニターを買うなら一番オススメなのはこのASUS TUF Gaming VG259QMです。

基本的なスペックはどこを見ても他のモニターに劣るところがなく、またスタンド機能も備えており、価格も平均的で高くないとても優秀なゲーミングモニターです。

画面の発色の評判も良いASUS製なのもおすすめできるポイントです。

ELMB SYNC(残像低減技術・黒挿入技術)やDynamic Shadow Boost(暗い場所の視認性向上)といったゲームを有利にするための機能もきちんと搭載されており、ゲーミングモニターとして不足している点が見当たりません。

280Hzのゲーミングモニターを購入するならまず初めに候補に入れたいおすすめの機種です。

24.5インチを安く購入するなら、高コスパでセール時最安価な「Dell G2524H」がおすすめ

画面サイズ24.5インチ
解像度FullHD(1920×1080)
パネルの種類Fast IPS
リフレッシュレート280Hz
応答速度0.5ms(GTG)
HDR
色域sRGBカバー率:99%
入力端子DisplayPort 1.2×2
HDMI 2.0×1
スタンド機能高さ・チルト・ピボット・スイベル調節機能
USBハブ機能有り 2ポート
スピーカーなし
VESAマウント有り 100x100mm
公式サイトURLhttps://x.gd/rCHMn

より安く24.5インチの280Hzゲーミングモニターを購入するならこの機種がおすすめです。

「黒挿入機能」「HDR機能」「スピーカー」などコストがかかる割に、多くのゲームユーザーに恩恵のない機能を省いて、必要な機能だけを搭載しコストダウンを図っている機種になります。

実際に同価格帯で搭載できる最大限のHDR400ではほとんどSDR(スタンダードダイナミックレンジ:通常の液晶モニターの性能)と同じで効果が薄いんですよね。HDRについては以下の記事に詳しく書いています。

Dellのゲーミングモニターには3年間の無輝点交換保証があり、購入後のドット抜けやその他初期不良などのサポートもしっかりしているところが嬉しいです。大手機器メーカーなだけあって交換のサポートもスムーズです。

総じてコスパが良くなかなかに非の打ち所がないゲーミングモニターです。

27インチのモニターでは「ASUS TUF Gaming VG279QM」がおすすめ

画面サイズ27インチ
解像度FullHD(1920×1080)
パネルの種類Fast IPS
リフレッシュレート280Hz
応答速度1ms(GTG)
HDRDisplayHDR 400のロゴ
色域sRGBカバー率:100%
入力端子DisplayPort 1.2×1(56-280Hz)
HDMI 2.0×2(56-240Hz)
スタンド機能高さ・チルト・ピボット調節機能
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
チルト :+33° ~ -5°
ピボット :+90° ~ -90°
高さ調整 :0~130mm
USBハブ機能不明
スピーカー2W+2W ステレオスピーカー
VESAマウント有り 100x100mm
公式サイトURLhttps://www.asus.com/jp/displays-desktops/monitors/tuf-gaming/tuf-gaming-vg279qm/

27インチはおすすめできる選択肢は2つしかありません。

価格もほぼ同じなので、スタンド機能がついている「ASUS TUF Gaming VG279QM」のほうがコストパフォーマンスとしては良いです。

Acerのモニターは応答速度が最速で0.5msとASUSのモニターの1msよりも優れている部分もありますが、これぐらいの応答速度の差であればスタンド機能を取ったほうが良いです。

実際0.5msと1msの違いなど人間には感じ取れません。

HDR400もほぼ意味のないものなのでAcerのモニターに優位性はほとんどありません。

ブランドとしてAcerの方が好きなどの特別な理由がない限りは「ASUS TUF Gaming VG279QM」を選ぶことをおすすめします。

割引時が狙い目な27インチモニター「Acer Nitro VG271Zbmiipx」

画面サイズ27インチ
解像度FullHD(1920×1080)
パネルの種類IPS
リフレッシュレート280Hz
応答速度1ms(GTG)/0.5ms(GTG, Min.)
HDRDisplayHDR 400のロゴ
色域sRGBカバー率:99%
入力端子DisplayPort 1.2×1
HDMI 2.0×2
スタンド機能チルト調節機能
USBハブ機能なし
スピーカー2W×2
VESAマウント有り 100x100mm
公式サイトURLhttps://acerjapan.com/monitor/nitro/vg1/VG271Zbmiipx

27インチではこの機種はおすすめできないと先ほど言いましたが、割引時なら話は別です。

機能面では先程の「ASUS TUF Gaming VG279QM」と同等で応答速度ではこちらが勝っています。

スタンド機能が無いですが、割引時の価格を考えると許容範囲内です。

スタンド機能の有無と購入時の価格によって27インチ280Hzゲーミングモニターは選択を変えると良いでしょう。

白色カラーのゲーミングモニターが欲しい人は「Pixio PX259 Prime White」がおすすめ

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画面サイズ24.5インチ
解像度FullHD(1920×1080)
パネルの種類Fast IPS
リフレッシュレート280Hz
応答速度1ms(GTG)
HDRHDR10対応
色域sRGBカバー率:101.34%
NTSCカバー率:78.45%
入力端子DisplayPort 1.2×2(最大280Hz)
HDMI 2.0×2(最大240Hz)
スタンド機能チルト調節機能のみ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
チルト : 前 5°,後 15°
USBハブ機能不明
スピーカー3Wx2
VESAマウント75mm×75mm
公式サイトURLhttps://pixiogaming.jp/products/px259-prime-white

280Hzで白色ゲーミングモニターが欲しい人はこの機種がおすすめです。ちなみに唯一の選択肢です。

コストパフォーマンスも高く、カラーが珍しいからと言って割高な価格でもありません。

価格を抑えるためスタンド機能の部分がコストダウンでチルト調整のみになっていたり、VESAマウントが75mで100mへの変換アダプタが必要な点は注意が必要です。

高さが調整出来ないので、最適な位置にゲーミングモニターを設置したい場合はモニターアームが必要となります。

高リフレッシュレートで白色のゲーミングモニターが欲しい人におすすめのゲーミングモニターです。

他のおすすめの白色ゲーミングモニターをはこちらの記事を御覧ください。

価格重視なら「Acer Nitro VG252QZbmiipx」も選択肢になる

画面サイズ24.5インチ
解像度FullHD(1920×1080)
パネルの種類IPS
リフレッシュレート280Hz
応答速度1ms(GTG)
HDRDisplayHDR 400のロゴ
色域sRGBカバー率:99%
入力端子DisplayPort 1.2×1
HDMI 2.0×2
スタンド機能チルト調節機能のみ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
チルト : 前 5°,後 20°
USBハブ機能不明
スピーカー2Wx2
VESAマウント100mm×100mm
公式サイトURLhttps://acerjapan.com/monitor/nitro/vg2/VG252QZbmiipx

「Pixio PX259 Prime」とほぼ同価格で性能もほとんど同じなAcerのゲーミングモニターがAcer Nitro VG252QZbmiipxです。

違いとしてこちらの機種が有利な点はHDR 400規格を取得していることとVESAマウントが100×100mmの標準規格なことです。

逆に劣る部分としてはスピーカー性能が2W×2な部分です。

それ以外のゲーミングモニターとしての機能や性能は変わりません。メーカーの違いにより若干発色が異なったりはしますが、はっきり言って好みの問題なので優劣はつけられません。

ただし、Acerのほうがゲーミングモニターのメーカーとしては老舗で信頼性があるのは確かです。

しかし、Pixioは日本の公式ストアがあったりと日本語のサポートが受けられやすいのはPixioの方でしょう。

これらの情報とデザインが気に入るかどうかなども加味したうえで、コスパ重視の280Hzゲーミングモニターは選択するとよいでしょう。

280Hz湾曲ゲーミングモニターなら「MSI MAG 276CXF」がおすすめ

画面サイズ27インチ
解像度FullHD(1920×1080)
パネルの種類RAPID VA
リフレッシュレート280Hz
応答速度0.5ms(GTG)
HDRHDR10対応
色域sRGBカバー率:94%
DCI-P3カバー率:78%
入力端子DisplayPort 1.4a×1
HDMI 2.0b×2
スタンド機能チルト調節機能のみ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
チルト : ‐5°~20°
USBハブ機能
スピーカー
VESAマウント100mm×100mm
公式サイトURLhttps://jp.msi.com/Monitor/MAG-276CXF

280Hzの湾曲ゲーミングモニターを欲しい人はこの機種がおすすめです。

湾曲ゲーミングモニターはカーブを作る必要があるため、基本的にパネルの種類はVAパネルになります。

VAパネルはIPSパネルより色域が少し狭くなり応答速度が遅くなりやすいですが、この機種は「RAPID VAパネル」を採用し、それらの欠点を克服しています。

湾曲率は1500Rで、視野とちょうど同じぐらいのカーブになります。画面中央と画面端の目からの距離がほぼ同じになり、視認性が上がりゲームへの没入感が増します。

280Hzはコスパは悪くないが、ゲーム設定上あまり効果を発揮しない可能性もあることに注意

【2024年11月25日追記】

最近のゲームはモニターの最大リフレッシュレートを上限として、ゲーム側で自動で最大リフレッシュレートを調整してくれるものが多くなってきました。ここで書いた内容はその内デメリットでは無くなる可能性が高いです。

280Hzゲーミングモニターはリフレッシュレートが高い割に価格は240Hzモニターとそこまで大きな違いはなくコスパは良好です。

しかし、ゲームをプレイする上で240Hzとの違いを人間が知覚できるのかは微妙です。

また、ゲーム内の設定で120,144,165,240,360と言ったリフレッシュレートは上限値として設定できる場合が多いですが、280Hzを上限値として設定できないことはよくあります。

そうなると280Hzのモニターを使っていても、ゲーム内の上限値は240か360を設定することになります。

240に設定してしまえばせっかくの280のリフレッシュレートが無駄になります。

360に設定した場合は360Hzで描画できないにも関わらずPC内部では360Hzの処理が行われ、PCに無駄に負荷をかけることになります。

これでは電気代が無駄にかかり、発熱も増し、ファンがうるさくなるのは想像に難くないです。

あまり280Hzのゲーミングモニターに人気がないのはこういったことも要因としてあります。

これらのことを踏まえて、5,000円~10,000円の価格の上乗せを許容できる人は280Hzのモニターを買っても良いでしょう。

やはり、ゲーミングモニターを選ぶならまずは144、165、240、360Hzのいずれかから検討を始めるとゲーミングモニター選びがはかどります。

以下の記事も参考にして自分がどのリフレッシュレート帯のゲーミングモニターが必要なのかを一度考え直してみると無駄な出費が抑えられるかもしれません。

おすすめはやはり価格がこなれてきて現在のメインストリームになりつつある240Hzのゲーミングモニターです。

よくある質問(FAQ)

Q
240Hzと280Hzの違いは、実際にどれくらい感じますか?
A

FPSのような動きの速いゲームでは、ブレが少し減って狙いやすくなる人もいます。ただし差はごくわずかで、RPGなどではほとんど体感できません

Q
どのくらいのPC性能が必要ですか?
A

遊ぶゲームジャンルによります。軽めのFPSやTPSでも、280fps上限いっぱいを目指すなら、ハイエンドなGPU/CPUが必要になります。平均fpsも重要なので、なおのこと高いリフレッシュレートではハイエンドゲーミングPCがある方が安定します。280fps上限張り付きにこだわらないのであれば、ミドルクラスのゲーミングPCでも十分に高リフレッシュレートで遊ぶことは可能です。

Q
PS5やSwitch2、Xboxでも280Hzのメリットはありますか?
A

ほとんどありません。ゲーム機は120Hzまでしか対応していないので、280Hzは基本的にはPC専用と考えましょう。ただし、120Hzまでしか対応していないとしても、モニターの切替速度が速いことで、コントローラーの入力に対する画面の描画に遅延を発生させないというメリットも僅からながら(1フレームほど描画が早くなる)存在します。

Q
黒挿入(ELMBやBFI)機能は使った方がいいですか?
A

残像を減らしたい競技向けプレイヤーには有効ですが、画面が暗くなったり目が疲れやすくなるため、長時間の使用は注意が必要です。

Q
280Hzはパソコンに負担をかけたり、寿命が短くなったりしませんか?
A

パソコンの性能を限界まで使用して280Hzを維持するならば、負担は大きくなりますが、そうでない限りは特段心配する必要はありません。

Q
240Hzと280Hz、どちらを選べばいいですか?
A

FPS中心なら280Hz作業やRPGも多いなら240Hzで十分です。予算と用途に合わせて選びましょう

Q
どの端子で接続するのが良いですか?
A

DisplayPort(DP)でつながないと280Hzが出ない機種が多いです。HDMIだと240Hzまでしか出ないことがあるので注意してください。

ゲーミングモニターの選び方

ゲーミングモニターのスペックに関して以下の項目ごとに個別で簡潔に解説します。選び方がよくわからない項目があれば参考にしてください。

リフレッシュレート

リフレッシュレートのイメージ画像
モニターの中に「HZ」の文字が描かれている。
144Hz
165Hz

15,000~35,000円
近年のゲーミングモニターにおけるエントリーモデルのリフレッシュレート帯。エントリーではあるが、ゲームを遊ぶうえでは必要十分以上のスペックで、コストパフォーマンスが非常に高い
240Hz
30,000~50,000円
対戦型のアクションゲーム(主にFPS・TPS)で勝率を少しでも高めたいなら選ぶべきリフレッシュレート帯。僅かだが144Hzや165Hzよりもより滑らかな動きになり、視認性が増す
280Hz
40,000~円
高リフレッシュレートだが、意外とモニターの価格が安い。需要があまりないため、まともなゲーミングモニターの種類が少ない。
360~Hz
50,000~円
はっきり言って過剰なスペック。安定して360~Hzを出せるゲーム機は皆無ですし、ゲーミングPCでもほぼ無理です。240Hzとの違いも人間ではまず体感できないので、リフレッシュレート以外に求める「何か」ある場合に選ぶ。

ゲーミングモニターであればリフレッシュレートは120Hz以上がおすすめ

最近は144Hzがゲーミングモニターの最低ラインになってきましたが、144Hzもあれば十二分にヌルヌル滑らかで満足できます。

240Hz以上はFPSを遊ぶ人向けです。240Hz以上を求めるとモニターの価格はかなり上昇します。予算と必要なスペックの兼ね合いで選ぶと良いでしょう。

リフレッシュレートについてさらに詳しく知る

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応答速度

応答速度のイメージ

応答速度が速いと映像の残像が減ります

基本的には『1ms(GTG)』とメーカー公称で表記されているゲーミングモニターを選ぶと失敗しにくいです。あとは「安すぎない」ことと「有名メーカー」であることを条件に探せば応答速度で失敗することはありません。

リフレッシュレートの違いによる、残像が発生しない必要最低限の応答速度は以下の通り。

リフレッシュレート必要応答速度
60Hz16.7ms以下
144Hz6.9ms以下
165Hz6ms以下
200Hz5ms以下
240Hz4ms以下
360Hz2.7ms以下

ゲーミングモニターはそのほとんどが応答速度が最速の場合1ms以下ですが、モニターの応答速度を「普通(デフォルト)」状態にした場合に上記の表の数値以下になるモニターを選ぶとオーバードライブ時に発生する可能性のある逆残像を気にしなくて良くなります。

逆残像とは

ゲーミングモニターは通常、応答速度を最速にするためにオーバードライブ(電源の電圧を上げより処理を高速化する)をしますが、そのオーバードライブ時に逆に青味がかった残像が発生してしまう現象。モニターの機種によって起こる起こらないがある安価なモニターほど発生しやすいため購入時には注意が必要。

応答速度についてさらに詳しく知る

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解像度(フルHD・WQHD・4K)

フルHDとWQHDと4Kのピクセル数を視覚的に分かるよう図解した画像

ゲーミングモニターにおける解像度はウルトラワイドモニターを除いた一般的なサイズのモニターの場合、選択肢は

  1. フルHD(1920×1080):1倍
  2. WQHD(2560×1440):フルHDの1.77倍の大きさ
  3. 4K(3840 x 2160):フルHDの4倍の大きさ

の3種類。

解像度の上昇によるメリット・デメリットは以下の通り。

メリット
デメリット
  • ディテール(細部)がよりくっきりと鮮明に表現される
  • ゲーム映像が綺麗になり臨場感や没入感が向上する
  • マシンスペック(主にGPU)の要求値が上がる
  • リフレッシュレートが低下する

どの解像度を選ぶかはモニターサイズと自身の所有しているゲーム機やゲーミングPCの性能を考慮して選びましょう。

解像度を選ぶ基準

  • モニターサイズ
  • グラフィックボード(GPU)性能
  • ゲームジャンル
モニターサイズによって解像度を選ぶ基準
  • 24インチ → フルHDがおすすめ
  • 27インチ → WQHDがおすすめ、予算によってはフルHDも選択肢になる
  • 32インチ → 4Kがおすすめ
グラフィックボード(GPU)性能によって解像度を選ぶ基準

GPUの性能比較は以下のページを参考にしています。自分の所有しているGPUやこれから購入を検討しているGPUの性能がどのくらいのラインにあるかを調べられます。

ゲームジャンルによって解像度を選ぶ基準
  • FPS・TPS フルHDがおすすめ(高いリフレッシュレートが必要なため)
  • それ以外のゲームジャンル
    • 綺麗な映像を求めるなら → WQHD4K
    • 高リフレッシュレートや速い応答速度を求めるなら → フルHD

マシンスペックやモニターの価格、許容できるリフレッシュレートの数値の下がり具合などを考慮して「フルHD、WQHD、4K」を選ぶようにしましょう。

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モニターサイズ(24,27,32~インチ)

24インチのモニターと27インチのモニターを横に並べて比較している様子。
24インチ万能 オールジャンル対応
画面端のマップやUI等のゲーム情報への目線移動が最小限に抑えられ、敵やオブジェクトの視認性を損なわないため、対戦ゲームにとって一番ちょうどよい大きさです。
使用ユーザー数が一番多いサイズ
27インチRPG オープンワールド アドベンチャー
24インチと比べると少しだけ対戦ゲームには不利になりますが、迫力のある映像美が楽しめる大きさです。よりゲームへの没入感が増大します。
24インチでは狭いと感じる方に人気の大きさです。
32インチ
ウルトラワイド
オープンワールド
オープンワールドやAAAタイトルなど、世界にどっぷりと没入したいゲームジャンルやゲームタイトルに向いています。
モニターサイズはかなり大きく、デスク上に設置するには覚悟がいります。また、画面と自分との距離もある程度必要なのでデスクの奥行きも必要です。

ゲーミングモニターは、『24インチ』or『27インチ』がおすすめです。

『32インチ~』や『ウルトラワイド』のモニターは大きすぎて、あらゆるゲームジャンルを1台だけで遊ぶには不向きですが、広大な世界を楽むタイプのゲームジャンルには非常に向いています。

一般的なゲーミングモニターの人気順は『 24インチ > 27インチ > 32インチ~・ウルトラワイド 』となっています。

モニターサイズについてさらに詳しく知る

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パネルの種類(TN・IPS・VA・有機EL)

IPSパネルとTNパネルのゲーミングモニターが横に並んでいる様子。
パネルの種類メリットデメリット
IPS
汎用
・視野角が広い
・色味が良い、色の再現度が高い
・応答速度がちょっと遅め
・値段がちょっと高い
TN
FPS向き
・応答速度が速い
・安価
・視野角が狭い
・色味が全体的に白っぽい
VA
映像鑑賞向き
・黒色の表現が綺麗
・コントラスト比が高い
・視野角が狭い
・応答速度が遅い
有機EL
全対応
応答速度が非常に速い
真の黒色を表現できる
色の再現性が非常に高い
・値段が非常に高い
・液晶パネルに比べて寿命が短い

遊ぶゲームジャンルによって選ぶべきパネルの種類が異なるので注意しましょう。

おすすめは『IPSパネル』

IPSパネルはモニターとしては一番汎用性が高く、様々なゲームジャンルの最適解となります。1台のゲーミングモニターでいろんなジャンルのゲームを遊びたいならIPSパネルが最有力候補です。IPSパネルの応答速度は近年ではTNパネルと遜色なくなってきており残像もほとんど生じません。

TNパネルは動きの速いゲーム、特にFPSやTPSなどのゲームジャンルにおすすめです。パネルの性質上、応答速度が速いため、残像の発生を最小限にすることが出来ます。さらに製造コストが低いため、本体価格が安いという特徴もあります。ただし色味は白っぽくなるため、映像の鮮やかさやリアルさは他のパネルよりも一段落ちます。

VAパネルは黒色が綺麗に表現され、コントラスト比が高いため暗めのゲームや映画などの映像作品鑑賞に向きです。応答速度は遅めでゲーミングモニターとしては若干不向きです。曲げやすいため、湾曲モニターによく使用されます。

有機ELパネルは、色味はIPSパネルに優り、応答速度はTNパネルより速く、黒色はVAパネルよりも深い、というように非常に優れたパネル性能を持ちますが、そのかわり非常に高価であり、液晶パネルである上記3つに比べて焼き付き現象が起こりやすく寿命が短い欠点があります。予算が潤沢にある人向けの高級品です。

ゲーミングモニターで良く選ばれる、IPSパネルとTNパネルのさらに詳しい比較はこちら

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湾曲ディスプレイ

湾曲ゲーミングモニターのイラスト

湾曲率の目安

1000R、1500R、1800Rの湾曲率の違い。
  • 1000R = 目の自然な視野に近い。(おすすめ)
  • 1500R = 中程度のカーブ。(おすすめ)
  • 1800R = 比較的緩やかな湾曲。(湾曲の恩恵は薄い)
湾曲ディスプレイのメリット
  • 没入感:湾曲形状により、視界を包み込むような没入感や臨場感を味わえる。
  • 視認性向上:曲面により画面端の情報が自然に見やすく、目線の移動が少ない。
  • 高コントラスト比:湾曲モニターによく使われるVAパネルの特性で黒が深く、暗いシーンが鮮明。ダークな雰囲気のゲームに最適。
湾曲ディスプレイのデメリット
  • パネルタイプの制限:ディスプレイを曲げる必要があるためVAパネルか有機ELしかほぼ選択肢がない。
  • 応答速度の課題:VAパネルは他のパネル(IPSやTN)より応答速度が遅い傾向があり、残像が発生しやすいため、高速な動きのあるゲームに不向き。
  • 視野角の狭さ:VAパネルは視野角がIPSより狭く、正面からの視聴にしか使用できない。
  • 価格が高い:湾曲モニターは平面パネルより製造コストが高く、高価になりやすい。
  • 設置スペース:曲面形状により奥行きや設置位置に制約が出る場合がある。
最適な湾曲率についてさらに詳しく知る

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色域

広色域のイメージ画像
色域とは

色域とはモニターが表示できる色の種類の多さのことをいいます。
表示できる色の種類は以下のような2次元上のカラータイルの範囲で示すので「色域が広い、狭い」などと表現します。

CIE(国際照明委員会)が定めたXYZ表色系のxy色度図

色域が広いと表示できる色の種類が多くなります。微細な色の違いを表現できるようになり、色の忠実性や再現性、映像の鮮やかさなどが向上し、よりリアルな映像を映し出すことができるようになります。それによりゲームの臨場感や没入感が高まります

色域の広さを表す指標としてゲーミングモニターで主に使われる規格は「sRGB」と「DCI-P3」というものがよく使われます。

色域が広い、いわゆる広色域と呼ばれるモニターの目安は以下のとおりです。

広色域の目安

  • RGBカバー率:99%以上
  • DCI-P3カバー率:95%以上

綺麗なゲーム映像を楽しみたいという人はこの目安を参考にしてゲーミングモニターを選びましょう。

量子ドット技術を採用したゲーミングモニターや有機ELを採用したゲーミングモニターは一般的なゲーミングモニターよりも色域が広いです。ゲームの映像にリアルさや鮮やかさを求める人はこれらを採用したゲーミングモニターを優先して選ぶようにしましょう。量子ドット採用モニターの方が価格が安くおすすめです。

色域についてさらに詳しく知る

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HDR機能

VESA CERTIFIED Display HDR
Display HDRのロゴ

HDR機能は映像を鮮やかに現実に近い色合いにしてくれる機能です。具体的には画面の輝度の幅を広げ、多彩な色や細かい明暗を表現する機能になります。

HDRの性能は「Display HDR」という指標で表し、 その等級は以下の5段階があります。(数字が大きくなるほど性能が上がります)

  • Display HDR 400
  • Display HDR 500
  • Display HDR 600
  • Display HDR 1000
  • Display HDR 1400

HDR機能を本格的に享受したいなら、Display HDR 600以上を選ぶ必要があります

DisplayHDR 600のロゴ

なぜかというと「Display HDR 400」は一般的なゲーミングモニターに搭載されているSDRという輝度の幅とほとんど性能差が無くあってもなくても変わらず、効果のある「Display HDR 500」は市場にほぼ存在せず選択肢になり得ないからです。

HDRの恩恵を受けるのに、コストパフォーマンスが一番良いのは「Display HDR 600」です。

「Display HDR 600」以上では、その等級に応じて価格がSDRに比べ2~5倍になっていきます。

HDR機能は絶対に必要な機能というわけではありません。HDR機能はマシンに負荷がかかるのでリフレッシュレートは低下してしまいます。HDRと高いリフレッシュレートを同時に確保するためには、非常に高いマシンスペックが必要になります。

HDR機能が本当に必要かどうか、モニター価格差や要求マシンスペックなどを考慮して総合的に判断しましょう。

HDR機能についてさらに詳しく知る

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黒挿入機能

黒挿入機能はフレームとフレームの間に黒色のフレームを入れ込むことで、フレーム間を視覚的にリセットし、残像を低減させる技術のことです。

黒挿入のメリット
  • 残像を軽減する
  • 映像をくっきりさせる
  • 敵やオブジェクトの視認性が上がる
黒挿入のデメリット
  • 映像が暗くなる
  • 目が疲れやすくなる
  • わずかに遅延が発生する

黒挿入機能は残像感をより軽減し、FPSなら敵の視認性が上がりエイム向上に役立ちます。しかし、同時にデメリットも存在し、画面が暗くなったり目が疲れやすくなります。また極僅かですが映像に遅延が発生します。

FPSのプロプレイヤーでも使う人と使わない人のどちらもがおり、その必要性は結局は人によるということになります。黒挿入機能はオン・オフが可能なので、必要かもしれないと感じる人は黒挿入機能の搭載されたゲーミングモニターを選び、自らで判断するのが良いでしょう。

参考:メーカー毎の黒挿入機能の名称
BenQDyAc、DyAc+、DyAc2
ASUSELMB
PixioMPRT
AcerVRB
LGMBR
GIGABYTEAim Stabilizer
黒挿入機能についてさらに詳しく知る

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G-SYNC・FreeSync

G-Syncのイメージ
FreeSyncのイメージ

ゲーミングモニターには「G-SYNC」「FreeSync」「G-sync compatible」と呼ばれる機能があります。これらは画面表示に支障を来し視認性を悪くするティアリングやスタッタリングと呼ばれる現象を軽減・解消する機能です。

これらの機能はモニター価格の安い高いにかかわらず基本的にどのゲーミングモニターにも搭載されているため、ゲーミングモニター選びの際に気にする必要はありません

ティアリングとは

ゲーム内のフレームレートと液晶のリフレッシュレートが食い違うことで表示が崩れる現象をティアリングといい、表示がもたつく現象をスタッタリングといいます。

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モニタースタンド機能(エルゴノミクス)

ゲーミングモニターのスタンドの調整機能の図解

モニターのスタンド調整機能は以下の4つです。

スタンド機能用語
  • 高さ・・・モニターの高さの変更
  • チルト・・・モニターの前後角度の変更
  • スイベル・・・モニターの左右角度の変更
  • ピボット・・・モニターの90°縦回転の変更

スタンド機能は意外と見逃されがちですが、あると嬉しい機能です。

快適なゲームプレイにはモニターの位置というのはとても大事です。目線からのモニターの位置や角度によって、目・首・肩・腰の疲れ具合に差が生じます。

スタンド機能の有無もモニターを選ぶ際は気にしておくと選択肢を絞れて選びやすくなります

モニターアームがあればスタンド調整機能は必要ないですが、モニターアームを別途用意するのにも費用がかかります。

Pixioモニターアームブラック

モニターアーム込みでデスク環境の構想を思い描けている人以外は、スタンド調整機能が充実しているゲーミングモニターを購入することをおすすめします。

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映像入力端子

現在ゲーミングモニターに映像を入力するための主流の規格は「DisplayPort」「HDMI」の2種類です。

DisplayPort端子

画像出典:Amazon

HDMI端子

画像出典:Amazon

DisplayPortの方が規格として新しく、比較的新しい映像出力デバイスのみが対応している状況ですが、HDMIは幅広く普及していてどんなデバイスでも対応している規格となります。

このような状況のため、ゲーミングモニターとして備えておきたい優先順位としては現時点では「HDMI > DisplayPort」となります

具体的にはDisplayPortは1ポート以上、HDMIは2ポート以上あると良いでしょう。一般的なゲーミングモニターはこのポート数となっています。

少しグレードの高い機種や気の利いた機種なんかはDisplayPortが2ポート以上備わっているものもあります。

ポート数が多いほど複数のゲーム機やPCなどと同時に接続したままにしておける台数が増え、接続し直しの煩わしさが解消されます。

USB Type-Cも映像端子として搭載されているゲーミングモニターが存在します。USB Type-CであればDisplayPortやHDMI端子が搭載されていないタブレットやノートPCなどからも映像信号をモニターに入力することが可能になります。

最新の映像入出力端子として「USB Type-C」が徐々にシェアを広げてきています。USB Type-CはAlt Mode(Alternate Mode)と呼ばれるモードによって、いろんな規格の信号を扱うことができます。その中にDisplayPortやHDMIの映像信号があります。今後はDisplayPortやHDMIが廃れ、USB Type-Cに一本化される日が来るかもしれません。

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