黒挿入(モーションブラーリダクション)とは
一言でいえば
残像を軽減させる機能
です。
黒挿入はフレームとフレームの間に黒一色のフレームを差し込む事によってフレーム間の映像の差を少なくし残像感を軽減させる機能です。

↓の動画は黒挿入機能搭載モニターで一番人気のゲーミングモニター「BenQ ZOWIE」シリーズのDyAc+(ダイアックプラス)という黒挿入機能のテスト動画です。黒挿入機能の雰囲気がつかめるのではないでしょうか。
ちなみに、実際に黒挿入機能をモニターで実現する際には黒色の画像を挿入するのではなく、バックライトを超高速で点滅させることによって黒色の挿入を行っています。(バックライトが消えている瞬間が黒色になる)
黒挿入で残像が減ることによってより映像がくっきりとなめらかに映るので、ゲームが快適になります。
FPSやTPSなどの動きの速いゲームでは敵プレイヤーやオブジェクトの視認性が上がりエイム向上に役立つため結構人気の機能です。
黒挿入はいろんなゲーミングモニターに搭載されていますが、メーカーによって呼び方が異なるので、モニターの購入を考えている方が混乱しないように以下にメーカーごとの名称の違いを載せておきます。
メーカーによる黒挿入の名称の違い
| メーカー名 | 黒挿入機能の名称 |
|---|---|
| BenQ | DyAc、DyAc+、DyAc2 |
| ASUS | ELMB |
| Pixio | MPRT |
| Acer | VRB |
| LG | MBR |
| GIGABYTE | Aim Stabilizer |
ちなみに残像がどうして起こるのかというと以下のような原因があります。参考までに。
| 原因 | 説明 |
|---|---|
| ホールドボケ | ゲームにおける残像の主な原因 液晶モニター(ホールド型表示)を見る時に人間のフレームとフレームを平均化して見てしまう性質とのと追従視という性質によって引き起こされる。 |
| 応答速度が遅い | 動作しているリフレッシュレートに必要な応答速度よりも遅い応答速度の場合に引き起こされる。 |
| 陽性残像 | 強い光を見た後、その色と同じ色が残像として見える現象 中心に点が書かれた絵を30秒ぐらい見た後に点のみ描かれた白紙を見るとさっきまで見ていた絵が浮かび上がってくるアレです。 |
黒挿入のメリットと必要性
残像を軽減しゲーム内カメラや視点を動かしたときの全体的なボケ感が減りくっきりとしたゲーム映像になります。
これによりゲーム内のあらゆるオブジェクトの視認性が向上します。
視認性が上がることによってFPSならエイム向上に繋がりますし、音ゲーならタイミングを合わせやすくなります。また、あらゆるジャンルのゲームで映像がより綺麗になります。
黒挿入のデメリット
画面全体が暗くなる
黒挿入はバックライトの点滅によるものです。
なので、常時ライトが点灯している通常状態に比べると輝度が下がり画面全体が暗くなります。
輝度を通常よりも上げることで対処が可能な場合が多いですが、モニターのスペックによっては最大輝度でも暗さを感じることがあるので、事前に試遊台や実際のレビューなどを参考にすることをおすすめします。
黒挿入の性能はメーカーによって異なり、BenQのZOWIEシリーズのDyAc+は輝度が下がりにくく優秀だと言われています。
目が疲れやすくなる
黒挿入はバックライトを高速で点滅させています。
この時、(知覚できないレベルの)ちらつきが発生し、通常の画面よりも目が疲れやすくなります。
そして黒挿入ありの画面を長時間見ていると吐き気やめまいがしてくることもあります。
どんなゲーミングモニターにも基本的に備わっている、ちらつきを抑える「フリッカーフリー」とは真逆をいっているのが黒挿入です。
遅延が発生する
フレームとフレームの間にバックライトが消灯する時間があるのでわずかに映像に遅延が発生する場合があります。
といっても極わずかですが。
この遅延のため、コアゲーマーでも黒挿入を使わないという人もいるようです。
黒挿入は必要か?
はたして黒挿入は必要なのでしょうか?
後述しますがリフレッシュレートが高ければそれだけ残像は軽減されます。
リフレッシュレートの低いモニターを購入して黒挿入を使うなら、初めからリフレッシュレートが高いモニターを使用するのが得策かもしれません。
プロゲーマーでも黒挿入機能を使用している方もいれば不使用の方もいます。
黒挿入機能が必要かどうかは、自分のゲームのプレイがどれだけ残像に邪魔されているか次第なところがあります。
ガチに寄れば寄るほど、あるとうれしい機能になります。
逆にライト層には得られるメリットが薄くデメリットのほうが影響が大きいためおすすめできません。
無責任なようですが、本当に黒挿入が必要かどうか判断するには最終的には自分の体感で判断するしかありません。
こればかりはどうしようもないです。
もしも試遊できる場所があれば一度試しにやってみるのが手っ取り早いです。
ただ黒挿入のデメリットは、ある程度の時間ゲームを遊ばないと見えてこない部分なので判断が難しいです。
この記事の内容や実際に黒挿入のレビューなどを行っている記事や動画等を参考に判断してください。
リフレッシュレートが上がれば残像は減る
人間はモニター映像のようなパラパラ漫画式に表現される映像を見ると残像が見えてしまいます。
これは宿命です。
詳しく書くと長くなるので書きませんが、簡単に言うと人間の
「フレームとフレームを平均化して見てしまう性質」
と
「追従視という性質」
によって残像は引き起こされます。
要は人間は現実世界のように全く隙間なく連続で動く物体を見る能力しか無いのにも関わらず、段階的で不連続なモニターの映像を見てしまうから残像が見えるのです。
このような性質のある人間の目に対して、どうすれば残像を減らせるのかというと、フレーム数を増やして、できる限り現実世界に近づけた映像を見せる他無いのです。
つまり、「フレーム数=モニターのリフレッシュレート」を上げれば残像は原理的に低減するということです。
現状最高のリフレッシュレートである360Hzのゲーミングモニターに黒挿入機能が搭載されていない機種が多いのもこういった理由があるからです。
もしもゲーミングモニター選びで、黒挿入のデメリットが気になる方は予算の許す限りリフレッシュレートが高いモニターを選ぶようにすると良いでしょう。
当然ですが、遊ぶ際のフレームレート(ゲーム映像のフレーム数)もできる限り高くないと意味はありません。
ただしリフレッシュレートが上がれば上がるほど要求されるゲーミングPCのスペックも上がってしまうのでそのへんは注意してください。
黒挿入機能が搭載されているおすすめのゲーミングモニター
黒挿入が必要な方は主にFPS・TPSなどをプレイしている方だと思います。
または動きの速いゲームで正確なタイミングやエイムが求められるゲームをしている方だと思います。
音ゲーなんかもその1つでしょうか。
そういった方におすすめな黒挿入機能が搭載されたゲーミングモニターを紹介します。
FPSプレイヤー御用達|最高品質の黒挿入「BenQ ZOWIE」シリーズ

BenQ ZOWIEシリーズはFPS用に設計された「FPS・TPSゲーマーのため」のゲーミングモニターです。
TNパネルによる応答速度の速さと黒挿入機能(DyAc/DyAc+/DyAc2)をはじめBlack eQualizer(暗いシーンでの視認性を高める)やColor Vibrance(索敵がしやすくなる)などFPSで勝つための機能がこれでもかと搭載されています。
しかも黒挿入の機能の品質が高く使用中の輝度の低下がほとんど起こりません。
またFPS専用のゲームモードも搭載されています。
IPSパネルの他の黒挿入のあるゲーミングモニターと比べても残像感の軽減具合は一番良いと、多くのFPSゲーマーから好評です。
現在BenQ ZOWIEシリーズにはラインナップが5種類あります。
【XL2411K】24インチ/144Hz/1ms/DyAc/33,273円(Amazon価格)
【XL2546X】24.5インチ/240Hz/1ms/0.5ms/DyAc2/78,582円(Amazon価格)
【XL2566K】24.5インチ/360Hz/1ms/0.5ms/DyAc+/102,600円(Amazon価格)
【XL2586X】24.1インチ/540Hz/1ms/0.5ms/DyAc2/170,000円(Amazon価格)
Color VibranceやBlack eQualizer、FPSモードなどは全モデルで共通で「モニターサイズ、リフレッシュレート、応答速度、DyAc or DyAc+ or DyAc2」に違いがあります。
FPSで勝ちたい、他の人と差をつけたい、プロゲーマーと同じ環境でゲームがしたいなどの希望を持っている方におすすめのゲーミングモニターシリーズです。
黒挿入機能ありで汎用性の高いIPSパネルモニターなら「ASUS TUF Gaming」シリーズがおすすめ

IPSパネルで黒挿入機能が搭載されているゲーミングモニターではASUSの「ASUS TUF Gaming」シリーズが多機能でスタンド機能もありおすすめです。
「ASUS TUF Gaming」シリーズのモニターはどれも同リフレッシュレート帯のゲーミングモニターと比較しても機能性で劣るところはなくむしろ優位性が有り、黒挿入機能はAdaptive-Syncと同時に使用できるELMB SYNCによりティアリングをおさえつつ残像感も軽減できるのが特徴です。
「BenQ ZOWIE」シリーズ同様モニターのサイズやリフレッシュレートによりいくつか選択肢があるので予算や自分のゲーム環境と相談して最適なものを選んでください。



