USB4とThunderbolt(サンダーボルト)3/4は、端子形状が同じUSB-Cなので、混乱しやすいです。
この記事では、初心者でも分かるようにUSB4とThunderbolt3/4の違いをまとめました。
USB4とThunderbolt3/4は「データ通信の規格」です
まず大前提として、USB4もThunderbolt3/4も「データ通信の規格」です。
- ケーブルを通して データを送る速さ(通信速度)
- 映像を送れるかどうか(映像出力)
- 電力を送れるかどうか(給電)
といった“性能”を決めているのが USB4という規格であり、Thunderbolt 3/4という規格です。
つまり、USB4やThunderbolt3/4は「端子の形そのもの」ではなく、
USB-Cという形状の端子で、どれくらいの性能を出せるかを決める“ルール”
のようなものです。
ここを理解すると記事全体がぐっとわかりやすくなります。
USB4とThunderbolt3/4の違いを簡単にまとめるとこうなる
- USB4=標準モデル(性能は製品によって違う)
- Thunderbolt 3/4=高性能モデル(高速・安定が保証されている)
イメージとしては、
USB4は「高性能な乗用車」/Thunderbolt 3/4は「スポーツカー」
どちらも同じ道路(USB-C端子)を走れるけど、性能が違います。
どちらも同じUSB-Cの形
- 見た目は同じで見ただけでは違いが分かりません
- 「USB4端子かThunderbolt端子か」はPCやケーブルの仕様表を見るしかない
USB4 / Thunderbolt 3 / Thunderbolt 4 のスペック比較表
| 項目 | USB4(Gen2x2/Gen3x2) | Thunderbolt 3 | Thunderbolt 4 |
|---|---|---|---|
| 最大転送レート | 20Gbps / 40Gbps | 40Gbps | 40Gbps |
| 主なプロトコル | USB / DP /(任意でPCIe) | PCIe3.0×4 + DP1.2 | PCIe32Gbps保証 + DP1.4 |
| 映像要件 | 映像出力は必須ではない | 4K@60Hz×1 必須 | 4K×2 or 8K×1 必須 |
| コネクタ | USB-C | USB-C | USB-C |
| 備考 | 実装差が大きい | TBドックや外付けGPU対応 | USB4完全サポート |
速度の違い
USB4
- 最大20Gbpsまたは40Gbps(どちらかは機器の仕様による)
- 「速いこともあるけど、製品しだい」
Thunderbolt 3/4
- 常に40Gbpsで高速&安定
- 「速いし安定しているので安心」
→ 迷ったらThunderboltのほうが安心して使えます。
映像出力の違い
USB4
- 映像出力に対応している場合もあるが、対応の有無や出力できる枚数は機器ごとに違う。
- 仕様上は映像出力可能だが、USB4だから必ず映る、1枚は出せる…という保証はなく、PCやドッキングステーションの仕様確認が必須。
Thunderbolt3/4
- ほぼ確実に映像出力対応で、複数モニター(例:4K×2)にも強い。
- ただし最終的な対応枚数はPCやドッキングステーションの設計に左右される。
→ 複数モニターを安定して使いたい人はThunderbolt3/4が安心。
USB4とThunderboltの互換性について
USB4とThunderbolt3/4には互換性がありますが、完全互換ではありません。
USB4ポートにThunderbolt 3ケーブル・機器をつないだ場合どうなる?
USB4はThunderbolt 3の技術をベースにしているため、Thunderbolt 3ケーブルを使っても問題なく物理的に接続できます。ただし動作は以下のようになります:
- データ転送:基本的にUSB4(20Gbps or 40Gbps)の範囲で動作
- PCIeベースのTB3高速ストレージ:動く場合もあるが“保証されない”
- TB3専用機能(eGPU・TB3ドックのフル機能など):非対応の可能性が高い
- 映像出力:USB4側が映像出力に対応していれば動作。ただしTB3規格の保証は受けない
つまり——
USB4ポートでTB3ケーブルは使えるが、Thunderbolt 3として動くとは限らない。USB4として動作する。
USB4ポートにThunderbolt 4ケーブルを使ったら?
Thunderbolt 4ケーブルは仕様が非常に厳格で、USB4ケーブルとしても完全に使用できます。
- 帯域:USB4規格に応じて20Gbps/40Gbpsで動作
- 映像:USB4側が対応していれば映像出力可能
- 信頼性:TB4ケーブルは品質基準が高いためUSB4用途にも最適
→ USB4で使うケーブルとしてはTB4ケーブルが最も安定。
Thunderbolt 3ポートにUSB4ケーブルを使ったら?
- Thunderbolt 3専用の40Gbps動作は“保証されない”
- 多くの場合はUSB 3.x として動作(最大10Gbps)
- USB4ケーブルでもTB3フル性能は出ない
→ TB3の性能を使いたいならTB3/TB4ケーブルが必須。
電源供給(USB PD)について
- USB4 / Thunderbolt 3 / Thunderbolt 4 は、いずれも USB Power Delivery(USB PD) を使って給電します。
- 規格上は最大100Wや240Wなどの上限がありますが、実際に何Wで充電されるかはPC本体と充電器(ドック)の組み合わせ次第です。
- そのため、細かい規格の違いよりも、「自分のPCが何WのUSB-C充電に対応しているか」 を確認することが大事です。
どっちを選べば良い?(超シンプル版)
Thunderboltが向いている人
- モニターを2枚以上つなぐ
- 外付けSSDなど高速データ転送をよく使う
- ドッキングステーションで仕事環境を作りたい
- 安定性を重視したい
USB4で十分な人
- モニターは1枚でOK
- 価格を抑えたい
- Web・動画・軽作業メイン
→ 迷ったらThunderbolt。余計なことを気にせず使える。
なぜUSB4とThunderbolt3/4は名前が違うの?
USB4はUSB-IFという標準化団体が策定した“みんなが使える共通規格”であるのに対し、ThunderboltはIntelが開発した“独自の高性能規格”です。
そもそも出発点が違うため、名称が揃うことは自然な流れではありません。
さらに「Thunderbolt」という名前はIntelの商標であり、USBシリーズ(USB3やUSB4など)に統合できる性質のものではありません。
つまり、USB4は“標準規格”、Thunderboltは“Intelによる高性能規格”という役割の違いがあるため、名前は現在のように明確に分かれているのです。
まとめ
- USB4は標準規格。性能は機器によって大きく変わる。
- Thunderbolt 3/4は高性能規格。速度・映像・互換性に“最低保証”があり安定。
- USB4とThunderboltには互換性があるが、USB4側はThunderboltとして動作が保証されない。
- 確実性や複数モニターが必要ならThunderboltが最適。
結論:用途がシンプルならUSB4、安定と拡張性を求めるならThunderbolt。

